ＳＣＲＵＭ全道指定校連絡協議会　育成すべき資質・能力は　各校の取組確認し議論

（道・道教委 2019-10-29付）

道研と拠点校等１７ヵ所とを遠隔システムでつないで実施

　道教委は２１日、江別市内の道立教育研究所をメーン会場に教科等の本質的な学びを踏まえた主体的・対話的で深い学び（アクティブ・ラーニング）の視点からの学習・指導方法の改善の推進のための実践研究（ＳＣＲＵＭ）における令和元年度全道指定校連絡協議会を開いた。道研と各管内の拠点校やサポート校、推進校、連携校など１７ヵ所とを遠隔システムでつないで実施。各指定校における取組状況を確認したほか、各教科・科目等の育成すべき資質・能力の向上を目指して協議を深めた。

　平成３０年度から２ヵ年計画で進めているＳＣＲＵＭは、文部科学省の委託を受けて道教委が実施している。主体的・対話的で深い学びの視点からの学習・指導方法の改善やカリュキュラム・マネジメントの推進などに取り組むとともに、成果を普及させ、新学習指導要領の周知・徹底を図ることを目的としている。

　メーン会場の道立教育研究所と各管内の拠点校やサポート校、推進校、連携校など１７ヵ所とを遠隔システムでつないで実施。各指定校の管理職や担当教職員など６４人が参加した。

　開会に当たり、高校教育課の古御堂徹主査があいさつ。ＳＣＲＵＭの事業内容や協議会の趣旨を説明した上で、「協議会の内容を踏まえ、成果の普及に努め、今後、全道の高校における取組の充実を図っていきたい」との考えを示した。

　続いて、髙田安利主査が道内の実践地域における取組状況を説明した。

　引き続き、拠点校の夕張高校、静内高校、遠別農業高校、帯広柏葉高校が前年度および本年度における取組状況を報告。うち、道央圏域の夕張高では、遠隔授業を実施し、ほかの高校や中学校、地域との連携を図っているほか、英会話オンラインシステムを活用した英語教育の充実を図っていることなどを伝えた。

　このあと、①新学習指導要領の趣旨を踏まえた授業改善の状況②「主体的・対話的で深い学びの視点を踏まえた公開授業」後の研究協議等の効果的な進め方について―の２点を柱に協議を深めた。

(道・道教委 2019-10-29付)