道高校長協会総合学科部会が研究大会　キャリアの原点みつめ　セコマ・丸谷社長講話

（関係団体 2019-10-28付）

丸谷社長の講話は生徒も聴講し知識を深めた

　道高校長協会総合学科部会（部会長・藤井勝弘石狩翔陽高校長）は１７日から２日間、石狩翔陽高校で令和元年度道高校総合学科教育研究大会を開いた。全道の総合学科設置高校の教職員をはじめ、道教委や道立教育研究所などから６０人が参加。㈱セコマの丸谷智保代表取締役社長が地域愛について講話し、「自分のキャリアのもとはどこにあるか、原点をしっかりみてほしい」と呼びかけた。

　大会は、授業公開、実践報告および研究協議などを通して、総合学科教育の一層の充実を目指すことを目的に平成１２年度から毎年開催している。

　初日の開会式で藤井部会長があいさつ。新学習指導要領による教育課程編成や英語民間試験の導入など「様々なことが日々、目まぐるしく動いている」と述べたほか、６年度の総合学科設置当初から主体的・対話的で深い学びをいち早く実践し取り組んできたことを確認。「全体会や分科会の内容を各校にもち帰り、自校に還元して実践に取り組んでほしい」と求めた。

　来賓から、道教委の唐川智幸高校教育課企画・支援担当課長があいさつ。２８年に実施した多様な学科におけるアンケートにおいて総合学科が生徒や保護者から高い評価を得たことを報告した上で、「２日間を通して有益な情報を得ることで各校の課題解決につなげてほしい」と話した。

　全体会では、セコマの丸谷社長が「地域愛から生まれる未来の可能性」と題して講話。石狩翔陽高の生徒も聴講した。

　丸谷社長は札幌市の自慢スポットなどを生徒にクイズ形式で紹介したほか、北海道が生産量全国１位の特産品が数多いことにふれ、「北海道は広く豊かで可能性に満ち溢れている。自分のキャリアのもととなる足元はどこにあるか、原点をしっかりみてほしい」と呼びかけた。

　生徒は講話を通して、地域振興という課題に積極的に取り組んだセコマグループの活動を学び、社会における課題解決について知識を深めた。

　２日目は石狩翔陽高各クラスの授業公開のほか、３つの分科会で研究協議。また、石狩翔陽高ボランティア局の生徒が活動成果報告として手話を披露した。

(関係団体 2019-10-28付)