運動・組織　強く大きく　当面する諸闘争の取組　道高教組

（関係団体 2019-11-08付）

　道高教組（尾張聡中央執行委員長）が１０月２６日から２日間、札幌市内の道高校教職員センターで開いた第２３５回中央委員会（６日付３面既報）では、第１号議案「当面する諸闘争の取組」として本年度後半の具体的な運動内容を決定した。ゆきとどいた教育を進める取組として少人数学級実現を目指すことなどを掲げたほか、仲間づくりの取組として運動も組織も強く大きくしていくことを目指すなどとした。

　当面する諸闘争の取組の概要はつぎのとおり。

【すべての子どもの成長・発達を保障する民主教育を前進させる取組】

▼憲法と教育の条理に根ざした教育を実現する取組

①新学習指導要領・高大接続改革について職場討議資料を活用した学習会を支部・分会で行い、学校づくりの議論に生かす

②高校における通級指導をはじめ、特別な支援を必要とする生徒の学びの在り方について学習を深める

③教職員の教育の自由を追求し、子どもを権利主体として尊重する主権者教育を実践し、支部教研・全道合研を成功させる

▼ゆきとどいた教育を進める取組

①教育全国署名を「せんせいふやそうキャンペーン」と連動させ、目標の８万筆を達成する。各地域において、国会議員や道議会議員の紹介議員の要請を行う。自治体訪問、意見書採択など地域と連動した取組を進め、少人数学級実現を目指す

②特別支援学校の狭あい化解消のため、特別支援学校設置基準策定の取組を強化する

③民主的でゆきとどいた教育を実現するため、定員・教育予算等に関する要求書を提出し、交渉によって教育条件の改善を求める

【教職員の命と暮らしを守る取組】

▼賃金・労働条件の改善に向けて

▽人事評価制度と査定昇給制度

①秋の賃金確定交渉に向け、５００円カンパと賃金要求署名に取り組む。交渉の経過や結果とともに組合の活動を職場に知らせる

②再任用希望者を含む人事異動希望者の要求に寄り添い、校長交渉・話し合いを行う

③会計年度任用職員制度の導入に向けて、臨時・非常勤職員の待遇改善を求める。引き続き、給食調理員（非常勤）の時間外勤務の実態に見合った手当支給を求める

④「私の備忘録」などに各自の人事評価結果を記録し確認するとともに、学校現場の声を集めて制度の問題点を明らかにし、道教委や管理職に対して公正・公平な人事評価制度の運用を求める

▽超勤解消に向けた取組

①実効ある超勤解消に向けて、職場での取組を進める。１年単位の変形労働時間制導入についてあらためて学習し、その問題点を職場に広げるとともに、国会の審議状況などに応じて学校への導入を許さない行動に取り組む

②時数確保や研修の見直しなど、文部科学省事務次官通知や道教委「北海道アクション・プラン」の積極的部分も活用しながら、職場での負担軽減に取り組む。中間反省など会議の場において積極的に意見表明し、業務の精選や見直しをリードする

③道教委「北海道アクション・プラン」による新たな勤務時間把握対象校２０校に意見・要望を聞き、道教委との交渉へ生かす

【仲間づくりの取組～「運動も組織も強く大きく」を目指し】

▼新歓期の取組から、障害児教育はるがく・なつフェスへ

①これまでの「なかま・つながるプロジェクト」の取組を生かし、支部・分会で議論し、組織拡大・強化３ヵ年計画に結実させる

②２０２０年１２月開催の全国青年教職員学習交流集会「ＴＡＮＥ」に向けて、本年度から学習や参加組織など準備を進める

③高教組情報『全教職員配布号』を生かし、これまで声をかけた未組織者へ再度の声かけを行うなど、高教組の仲間を増やす

④持続的な運動・組織の発展、運動と財政支出の在り方、各支部・専門部の状況と課題について議論する

(関係団体 2019-11-08付)