道放送・視聴覚教育道北・旭川大会 未来拓き創造する力を 公開保育・授業、授業協議など
(関係団体 2019-11-06付)

道放送視聴覚教育研究会
全道から163人が参加した

 【旭川発】第71回道放送教育研究大会・第65回道視聴覚教育研究大会合同大会道北・旭川大会が10月25日、旭川市立新富小学校を主会場に開かれた。道内各地から163人が参加。大会テーマ「心を揺さぶり 主体的・対話的で深い学びを創造する放送教育・ICT教育」のもと、公開保育・授業、授業協議などを実施。大会長を務めた道地方放送教育研究協議会の伊藤直会長は「未来を拓き創造する力を」と、放送・視聴覚教育の充実へ理解と協力を求めた。

 合同大会は、道地方放送教育研究協議会、道視聴覚教育連盟(川端宏治会長)など主催。道北地区放送教育研究協議会主管。

 公開保育・授業後、メーン会場の新富小で開会式を行った。

 冒頭、大会長を務める道地方放送教育研究協議会の伊藤会長があいさつ。

 幼(保)・小・中・(高)の連携のもと、毎年の全道大会や夏季・冬季の特別研修会などを通じて、放送教育の普及と発展に全力で取り組み、北海道の子どもたちが能動的に学ぶことができるよう研鑚を深めていることを紹介。

 また、大会テーマにふれ「子どもの学びを、より能動的、より協働的で、より質的に深い学びへ昇華させ、未来を拓き、創造する力を身に付けることを模索していきたい」との考えを示した。

 続いて、NHK旭川放送局の長﨑尚人局長と大垣秀彦大会実行委員長があいさつ。大垣大会実行委員長は、子どもたちが情報活用能力を身に付け、コミュニケーション能力を高め、自ら課題を解決し、自ら判断し行動する力を育むなど、主体的に取り組む態度を育成する確かな学びの確立に向け、「全道各地の諸先生方と共に尽力していきたい」と呼びかけた。

 また、来賓の上川教育局の手塚和貴次長と旭川市教委の黒蕨真一教育長がそれぞれ祝辞。大会が放送教育、視聴覚教育、情報教育のさらなる充実につながることに期待を寄せた。

 このあと、授業協議・分科会を行ったほか、トークセッションを実施。放送大学の中川一史教授や園田学園女子大学の堀田博史教授などが、公開保育・授業の成果などについて意見を交わした。

◆車の魅力伝えるCM作成 旭川市新富小5年社会科公開

 第71回道放送教育研究大会・第65回道視聴覚教育研究大会合同大会道北・旭川大会では、旭川宝田学園めいほう幼稚園、旭川市立新富小学校、旭川市立永山中学校で公開保育・授業を行い、3校種8本の授業を紹介した。

 新富小で公開された5年2組(児童数24人)の社会科、単元「わたしたちの生活と工業生産」は因幡明浩教諭が指導。本時は、8時間計画の8時間目。日本の自動車が世界中で人気を集める理由を考えることを通して、自動車工業の特色や相互の関連などを多角的に考える力を身に付けさせるとともに、社会生活に生かす態度を養うことを目標とした。

 導入で因幡教諭は、前時までの学習を振り返り、「なぜ、日本の自動車は世界で人気なのだろうか」と課題を提示。課題を踏まえ、学びの根拠を明確にし、具体的なまとめとして理解を深めさせるため、コマーシャル(CM)作成に取り組むことを指示。

 児童は4~5人のグループになって、ipadでNHK for Schoolの「未来広告ジャパン〓」のCM作成ツールを活用し、自動車の生産工程など、関連する静止画60枚の中から5枚を選び、選んだ静止画を使って課題に対する根拠を明確にして、まとめるよう話し合わせた。

 続いて、各グループごとに発表。

 テレビに選んだ静止画5枚をスライドショーとして映し出し、一つ一つの画像で作業工程や自動車の特徴などの説明を加え、人気の理由を発表した。

 人気の理由として、各グループは、「安全面」「環境への配慮」「便利な機能」「丁寧な作業」などを挙げた。

 まとめとして、因幡教諭は消費者と世の中の願いをかなえるため、生産者の工夫や努力があることを児童に気付かせた。

 さらに、動画クリップを活用して、「くらしをささえる工業製品」を視聴し、自動車以外の工業製品について、ワークシートで振り返らせた。

(関係団体 2019-11-06付)

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