全国学力調査北海道版結果 各管内状況 №5 日高(道・道教委 2019-11-13付)
◆各校で組織的に授業改善
小学校【学校数27校、児童数510人】
▼分析
学校の小規模化に伴い、同一学年、同一教科の教師が複数名いないことや短い期間に同一単元を繰り返し指導する機会が少ないこと、初任段階教員の割合が高いという現状があり、各学校の授業改善の取組のより一層の充実が課題である。
学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的な取組をよくしている学校の割合は66・7%で、全国および全道を上回っているが、算数の問題について、すべての書く問題で最後まで解答を書こうと努力した児童の割合は73・8%、普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上家庭学習をしている児童の割合は56・0%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
管内独自事業「学校間ネットワーク強化事業」において、授業改善等支援事業拠点校や学校力向上に関する総合実践事業実践指定校の学校における授業参観を推進することによって、他校の優れた授業実践を参観したり、経験豊富な教員と研究協議をしたりすることを通して、各教員の授業の質を高めるとともに、各学校での組織的な授業改善の取組をより一層充実させる必要がある。
管内独自事業「主体的・対話的で深い学びを実現する校内研修イノベーション事業」によって組織的に授業改善を図っている学校の成果を授業実践の参観や授業DVDの視聴を通して普及することによって、学びを自己調整する力を育む学習指導と学習評価の充実を図り、自己肯定感を高める学習指導の工夫を図るとともに、eラーニングなどのICTを活用した家庭学習の取組を例示するなど、学習習慣の確立に向けた取組をより一層充実させる必要がある。
◆学習習慣確立へ取組充実
中学校【学校数15校、生徒数474人】
▼分析
学校の小規模化に伴い、同一学年、同一教科の教師が複数名いないことや短い期間に同一単元を繰り返し指導する機会が少ないこと、初任段階教員の割合が高いという現状があり、各教員の授業の質の向上、各学校の授業改善の取組のより一層の充実が課題である。
学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的な取組をよくしている学校の割合は46・7%、数学の問題について、すべての書く問題で最後まで解答を書こうと努力した生徒の割合は50・0%、普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上家庭学習をしている生徒の割合は47・7%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
管内独自事業「学校間ネットワーク強化事業」において、授業改善等支援事業拠点校や学校力向上に関する総合実践事業実践指定校の学校における授業参観を推進することによって、他校の優れた授業実践を参観したり、経験豊富な教員と研究協議をしたりすることを通して、各教員の授業の質を高めるとともに、各学校での組織的な授業改善の取組をより一層充実させる必要がある。
管内独自事業「主体的・対話的で深い学びを実現する校内研修イノベーション事業」によって組織的に授業改善を図っている学校の成果を授業実践の参観や授業DVDの視聴を通して普及することによって、学びを自己調整する力を育む学習指導と学習評価の充実を図り、自己肯定感を高める学習指導の工夫を図るとともに、eラーニング等のICTを活用した家庭学習の取組を例示するなど、学習習慣の確立に向けた取組をより一層充実させる必要がある。
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(道・道教委 2019-11-13付)
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