１４期道生涯学習審議会第５回会議　普段から防災教育を　避難所運営　検討が必要

（道・道教委 2019-11-22付）

委員１１人が出席した

　第１４期道生涯学習審議会（武田亘明会長）の第５回会議が２０日、札幌市内かでる２・７で開かれた。委員１１人が出席し、「地域づくり、地域活性化と生涯学習と人づくり」などについて審議。委員からは、防災への意識を高めるために普段から防災教育に関する講座を行う大切さや、誰でも活用できる避難所の在り方、運営の仕方について検討する必要性を訴える声などが上がった。

　道生涯学習審議会は、条例に基づき平成３年に設置された道教委の附属機関。生涯学習に資する施策の総合的な推進に関する重要事項を調査・審議している。

　第１４期道生涯学習審議会では、審議のテーマとして「人口減少時代の地域づくりに向けた生涯学習の推進」を設定。審議のポイントに、①道民の学びを行動につなげる②子どもたちの学びを広げ、支える③地域の良さや課題を学ぶ―の３点を掲げ、本道における生涯学習の推進に向けて審議してきた。

　第１４期５回目の会議には、委員１１人が出席した。

　冒頭、道教委の村上由佳生涯学習課長があいさつに立ち、「本道における生涯学習がより良い形となるよう、委員それぞれの立場から意見をいただきたい」と呼びかけた。

　議事に移り、「地域づくり、地域活性化と生涯学習と人づくり」「行政主体から住民主体へ」の２点をテーマに審議。

　うち、「地域づくり、地域活性化と生涯学習と人づくり」では、防災教育について話題が挙がり、委員それぞれの地域や団体で取り組んでいる活動を報告した。

　委員からは「普段から防災への意識をもつことが大切。非常食に関する知識や、被災時の正しい災害情報の入手方法などを学ぶ講座を開いている」「プライバシーがない、トイレは男女共同のところが多いなど、生活の不自由さを感じて避難所を利用しない人がいる。普段から誰でも活用できる避難所の在り方、運営の仕方について検討すべき」などの意見が挙がった。

　このほか、生涯学習社会実現のための方向性を示す審議のまとめについて議論した。

　審議のまとめは、来年２月ころに開く第６回会議での協議を踏まえ、年度内に取りまとめる。来年４月ころに道教委へ提出する予定。

(道・道教委 2019-11-22付)