全国学力調査北海道版結果各管内状況 No.12 十勝(道・道教委 2019-11-22付)
小学校【学校数89校、児童数2775人】
◆計画的分析と改善必要
▼分析
児童の姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合は49・4%、学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的な取組をよくしている学校の割合は68・5%であり、いずれも全国を上回っている。
授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組むことができていると思う学校の割合は37・1%であり、全国を上回っているが、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた児童の割合は31・4%で、全国を下回っており、課題である。
普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強している児童の割合は51・2%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
学力向上の取組をさらに充実させるため、全国学力・学習状況調査やCRT学力検査、ほっかいどうチャレンジテスト等の組織的・計画的な分析を行い、授業改善を進める必要がある。
学習指導について、児童による授業評価の定期的・計画的な実施と、それに基づく指導方法の工夫・改善の取組など、児童の側に立った視点で主体的な学びを実現する必要がある。
育成を目指す資質・能力について教職員間で共通理解を図り、家庭での具体的な学習方法について発信するなど、家庭と連携を図り学習習慣の確立に向けた取組を進める必要がある。
◆課題解決の意識 全国以上
中学校【学校数47校、生徒数2750人】
▼分析
生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合は61・7%、学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的な取組をしている学校の割合は70・2%であり、いずれも全国および全道を上回っている。
授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組むことができていると思う学校の割合は17・0%、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた生徒の割合は34・3%であり、いずれも全国を上回っている。
普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強している生徒の割合は63・7%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
学力向上の取組をさらに充実させるため、全国学力・学習状況調査やCRT学力検査、ほっかいどうチャレンジテスト等の組織的・計画的な分析を行い、授業改善を進める必要がある。
学習指導について、学習内容の確実な定着をさらに図るため、課題とまとめ、見通しと振り返りの質的向上を図り、生徒の主体的な学びを実現する必要がある。
育成を目指す資質・能力について教職員間で共通理解を図り、家庭での具体的な学習方法について発信するなど、家庭と連携を図りながら学習習慣の確立に向けた取組を進める必要がある。
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(道・道教委 2019-11-22付)
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