子どもの権利条例１０周年イベント　まちの改善点など考える　札幌市子ども未来局

（市町村 2019-11-22付）

　札幌市子ども未来局は１７日、サッポロファクトリーで「子どもの権利条例１０周年イベント～子どもにやさしいまちを考える」を開いた。学校、児童会館、子ども会などで活躍する児童生徒が自校の取組などを発表。子ども議会で活躍する子どもたちは外国人観光客に向けた札幌のまちの改善点と魅力づくりなどを発表した。

　「子どもの権利」について市民に広く周知することが目的。

　市内の小学５年生から高校３年生まで１５人が「子ども未来委員会」のメンバーとしてイベントの企画・運営を担当した。

　ことしは１０周年を記念してより多くの市民が参加できるよう、会場をサッポロファクトリーに設定した。

　開会式では秋元克広市長があいさつ。「札幌の子どもたちのいろいろな“いま”を伝えることで子どもの権利の大切さを考える機会にしたい」と述べた。

　続いて、児童生徒が日ごろの活動内容を発表。①札幌市立藻岩中学校における子どもの取組②いなづみ児童会館子ども運営委員会③山の手さくら子ども会の活動報告④子ども議会によるまちづくり提案―の４点について発表した。

　うち、子ども議会では札幌のまちの良い点と悪い点について、児童生徒が事前に行った街頭調査の結果を報告。国際交流員の意見を踏まえ、良い点としてまちがきれいなこと、改善点として地下鉄やJRなどの時刻表が確認しづらいことなどを報告した。

　このほか、地下鉄におけるエスカレーターの利用方法について、歩いて昇る危険性を調査内容をもとに発表。札幌の魅力的なまちづくりを提案した。

　このあと、子どもの権利救済機関子どもアシストセンターの活動紹介のほか、巨大人形劇「ピノキオ」が披露された。

(市町村 2019-11-22付)