ＩＣＴ機器の整備促進　江別市が総合教育会議開く　学力向上へ外部人材活用

（市町村 2019-11-26付）

市長と教育委員が教育課題を共有した

　江別市は２１日、市役所本庁舎で本年度第２回総合教育会議を開いた。三好昇市長や月田健二教育長、教育委員らをはじめとする関係者１５人が出席。本年度全国学力・学習状況調査の結果や、来年度の教育施策・予算について意見を交換した。月田教育長は学力向上に向け、今後もＩＣＴ機器の整備や外部人材の活用を図っていく考えを示した。

　はじめに、事務局が本年度の全国学力・学習状況調査の結果について説明（詳細は１１月１４日２面既報）。小・中学校ともに初めて全教科で全国平均正答率を上回ったことを受け、教育委員からは「先生方がしっかりと指導している結果」「安定した子どもたちの様子がうかがえる」などと評価する声が上がった。

　また、「ＩＣＴの活用などを中心に、小中連携をより密にすることで市の教育の魅力向上につなげてほしい」との意見もあった。

　月田教育長は、学力向上につながる様々な取組を紹介した上で、今後もＩＣＴ機器の整備や多くの外部人材の活用を行っていく意向を示した。

　続いて、来年度の教育施策・予算について意見交換。現場の教員から校務支援システム導入の要望が挙がっていることにふれ、教育委員から「働き方改革推進計画の中でも活用が記載されているので、ぜひ導入して先生方が子どもたちと向き合う時間を確保してほしい」との意見が挙がった。

　事務局は、モデル校を指定して試験導入していることを紹介した上で、「検証を踏まえて導入を検討したい」と答えた。

　このあと、三好市長が市における①いじめ問題②スマートフォンの使用ルール―の２点について現状確認。事務局や月田教育長が取組を説明した。

　①では、平成３０年度に改定したいじめ防止基本方針や、いじめ防止対策審議会などについて紹介。「今後も早期発見・早期対応に努めていく」とした。

　②では、２９年度に開かれた「えべつ中学生サミット＆いじめ根絶子ども会議」において、スマホ・ネット等の利用に関する市共通ルールを守る行動宣言を行ったことなどを紹介した。

(市町村 2019-11-26付)