札幌市消防局ジュニアバイスタンダー育成事業　来年度も市内全校で　救命処理講習

（市町村 2019-11-26付）

　札幌市消防局はジュニアバイスタンダー育成事業について、来年度も私立も含めた市内小・中学校全校に当たる３１０校での実施を目指している。心肺蘇生など救命処置ができるバイスタンダー（救急現場に居合わせた人）の育成を目指すもの。小学４年生対象の「教えて！ファイヤーマン事業」のほか、応急手当に関する講習など、取組を進めていく。

　全国的に救急車の到着時間は平均して８分。人の心肺停止時は５分を超えると生存率が下がることから、心肺蘇生など応急手当が重要となっている。

　同局は、将来的に救命処置ができるバイスタンダーの育成を目指し、平成２７年度から事業を展開している。

　小学４年生を対象に体験型の防火・防災教育を行う教えて！ファイヤーマン事業など、中学生を対象に、ジュニア防火防災スクールで選択できる応急手当の講習などを実施。また、学校から依頼を受けて応急手当の講習を行うなど、小・中学校が取り組みやすくなるような工夫を図っている。

　２９年度は２６０校で、３０年度は２７２校で事業を実施。令和元年度は私立を含めた市内小・中学校全校に当たる３１０校を目標に掲げて事業に取り組んでいる。

(市町村 2019-11-26付)