旭川市子ども議会本会議 若者と対話する機会を 児童生徒20人が市長に質問
(市町村 2019-11-27付)

 【旭川発】旭川市と旭川市教委は16日、市議会議場で令和元年度旭川市子ども議会の本会議を開いた。市内の小学5年生~中学3年生20人が出席し、市政について学んできたことを西川将人市長らに質問および要望。市長と若者とが直接、対話する機会の設定など、これからのまちづくりを考えた。

 取組は、市が目指す都市像「世界にきらめくいきいき旭川~笑顔と自然あふれる北の拠点」の実現に向け、子どもたちのまちづくりへの希望や期待を市政の参考にするとともに、市政に対する子どもたちの理解と関心を深める場にすることが目的。平成19年度から4年に1度開催されており、今回で4回目となった。

 児童生徒20人は、本会議に向けて事前協議会を9月上旬から全3回行ってきた。第1回では市政や予算について学び、第2回は質問内容を考え、第3回は市議会議場で事前リハーサルを行った。

 当日、市議会議場には西川市長をはじめ、表憲章副市長、赤岡昌弘副市長など18人が出席。保護者や学校関係者など約50人が傍聴した。

 児童生徒は、事前に考えてきた質問を一人ひとり登壇して発表した。

 うち、東明中学校3年の國見亮太君は「市長が考える素晴らしいまちづくりについて、直接、話を聞く機会をつくっていただけないのか」と、若者の町づくりへの参加について西川市長に要望。

 それに対して、西川市長は「中学生と対話する機会をもてるよう、今後、検討したい」と回答した。

 閉議・閉会後、西川市長は「これからのまちづくりに対して関心をもって主体的に取り組んでくれてうれしい。これからも旭川市を好きでいてほしい」と講評した。

 児童生徒の一人は「自分たちの話を真剣に聞いてくれてうれしかった」と感想を述べた。

 担当した学校教育部教育指導課の秋元秀夫教育指導課長補佐は「最初のころに比べて、児童生徒たちが課題意識を明確にして具体的に考えていく姿に意識の変容をみることができた」と振り返った。

(市町村 2019-11-27付)

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