雪に関する教育課程研究実践校―札幌市教委 1園4校が学習活動 異学年交流や幼保連携
(市町村 2019-11-19付)

 札幌市教委の令和元年度雪に関する教育課程研究実践校事業において、研究実践校の1園4校は、雪が積もるこの時期から本格的に学習活動を行っている。雪を活用した異学年交流のほか、幼稚園や保育園との連携など様々な研究に取り組む予定。雪や冬を活用した学習活動の構築や教育課程への位置付けなどについて実践研究を進めていく。

 札幌市は、札幌らしい特色ある学校教育として「雪・環境・読書」の3つのテーマを掲げている。札幌らしい特色ある学校教育推進事業の雪に当たる同事業では、雪を活用した学習活動の構築や教育課程への位置付けについて実践研究を進めている。

 本年度、ひがしなえぼ幼稚園、北九条小学校、新琴似緑小学校、屯田北小学校、米里中学校の1園4校が研究実践校となっている。

 ひがしなえぼ幼は、そりやシート滑りのほか、スノーキャンドルづくりなどに取り組む。道具を活用した雪遊びの充実を図るほか、雪質や気温の変化に応じて友達と一緒に考え、工夫しながら雪遊びの楽しさが広がる様々な体験や環境の在り方について研究する。

 北九条小は、体育の学習のみならず、普段から体を動かす環境面の整備も行うなど、持続可能な体力向上の計画策定を雪の視点から取り組んでいく。スキー山を利用した冬の外遊びや体育の学習でのスノーホッケーの充実を図るほか、市主催の雪と暮らすお話発表会を視野に総合的な学習の時間のカリキュラムを整備する。

 新琴似緑小は、5年生が雪についてテーマを決めて調べ、紙面にまとめるほか、6年生は冬のイベントや雪の活用などをまとめて発表するプレゼン大会を行う。また、異学年交流グループで雪を高く積むチャレンジ雪積み大会などを実施する予定。

 屯田北小は、1年生がグラウンドで雪遊びをするほか、幼稚園の園児を招待してそりリレーや雪像づくりに取り組むなど幼保連携を踏まえた取組を進める。また、6年生は市の除排雪に関する施策や予算を調べ、市の未来を考える学習を行うなど、全学年で雪に関する学習に取り組む。

 米里中は、排雪した雪から得られる融雪水を利用してビオトープを造成していることから、融雪水や湿地を利用したビオトープの活用・発展に取り組む予定となっている。

(市町村 2019-11-19付)

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