札幌市教委が給食の食物アレルギー対応状況まとめる　症状ある小・中生増加　食材は果物が最多に

（市町村 2019-11-18付）

　札幌市教委は、令和元年度の学校給食における食物アレルギー対応の状況をまとめた。食物アレルギー症状のある小・中学生は、昨年と比べて５７９人増の１万７２３４人。アレルギー原因となる食材では、前年度と同様に果物が最も多く、卵、魚卵と続いた。原因となる食材を使わない除去食の対応が取られている小・中学生は１２１６人、代替食は４９１人だった。

　小・中学校における食物アレルギー症状のある児童生徒の割合は、小学校が１万９０９人で１２・１％、中学校は６３２５人で１４・７％。前年度より小学校で０・４ポイント、中学校で０・５ポイント増加した。

　原因の食材を多い順にみると、小学生は果物（３７・２％）、卵（３３・９％）、魚卵（１７％）。中学生は果物（５０・７％）、卵（１９・９％）、魚卵（１３・９％）。

　学校給食での対応については、給食で使用している食材について情報提供をしている小学生は１９８９人（２・２％）、中学生は８２５人（１・９％）。献立内容によって主食や副食を持参している小学生は１３３５人（１・５％）、中学生は５５２人（１・３％）だった。

　除去食の対応をしている小学生は９１１人（１％）、中学生は３０５人（０・７％）だった。

　牛乳アレルギーで飲用を中止している小学生は６０４人（０・７％）、中学生は３１６人（０・７％）。過度の症状があり毎日弁当を持参している小学生は８１人（０・１％）、中学生は３２人（０・１％）だった。

(市町村 2019-11-18付)