網走市教委が学力調査結果まとめる 小学国語初の全国平均超え 授業改善の取組 着実に進む
(市町村 2019-11-13付)

網走市全国学力学習状況調査結果
網走市の全国学力・学習状況調査結果(クリックすると拡大表示されます)

 【網走発】網走市教委は、本年度全国学力・学習状況調査結果をまとめた。小学校国語の平均正答率が調査開始以来初めて全国平均を上回った。市教委は「各学校の授業改善が着実に進んでいる」と分析している。

 本年度の調査は、市内の小学校9校の6年生238人、中学校6校の3年生256人を対象に実施した。

 教科に関する調査結果をみると、小学校では、国語の平均正答率が64・1%と全国平均を0・3ポイント上回った。国語が全国平均を上回るのは、平成19年度の調査開始以来初めて。算数は、全国平均を2・3ポイント下回った。

 中学校では、国語で2・4ポイント、数学で6・8ポイント、英語で6・2ポイント全国平均正答率を下回る結果となった。

 下位層の状況をみると、正答数の少ない児童生徒の割合が前回と比べ減少し、改善傾向に。特に、小学校算数では正答数が0~1問の児童の割合が0%となった。

 質問紙調査をみると、「学校の授業以外に、普段、1日1時間以上勉強する」と回答した児童生徒の割合が、小・中ともに全国より低いものの、経年でみると増加していることが明らかになった。

 一方、中学校で「全くしない」と回答した割合が9・4%となっており、全国より高い傾向が続いている。市教委は「その割合を少なくしたい」としている。

 また、「先生は、授業やテストで間違えたところや、理解していないところについて、分かるまで教えてくれていると思う」と回答した児童生徒の割合が小・中ともに全国より高い傾向を示した。

 市教委は、引き続き市内全校での公開研究会の実施や、市学力向上推進委員会との共催による学力向上フォーラム開催などの取組を推進する。

 学校教育部の大西篤次長は「全市的に取り組むべき部分と各学校の課題に応じて取り組むべき部分を踏まえた指導助言をすることで、子どもたちの学びの質を高めていきたい」と話している。

(市町村 2019-11-13付)

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