石狩市教委が本年度全国学力・学習状況調査結果まとめる 小学校国語で全国との差縮少 各校と連携し向上策推進
(市町村 2019-11-18付)

 石狩市教委は、本年度の全国学力・学習状況調査結果をまとめた。各教科の平均正答率は全国平均に比べ、小学校の国語は前年度より差が縮まったが、算数はやや広がった。中学校では、国語、数学ともに全国との差がわずかに広がったほか、英語は全国平均を下回った。結果を踏まえ、市教委では「学力向上の対策を各校と連携し進めていく」としている。

 本年度の調査は、市内の小学校12校の6年生512人、中学校8校の3年生558人を対象に実施。

 各教科の平均正答率の状況は、全道平均正答率と比較する形で、「相当高い」(7ポイント以上の範囲)、「高い」(5ポイント以上7ポイント未満の範囲内)、「やや高い」(3ポイント以上5ポイント未満の範囲内)、「ほぼ同様(上位)」(1ポイント以上3ポイント未満の範囲内)、「同様」(プラスマイナス1ポイント未満の範囲内)、「ほぼ同様(下位)」(マイナス1ポイント以下マイナス3ポイント未満の範囲内)、「やや低い」(マイナス3ポイント以下マイナス5ポイント未満の範囲内)、「低い」(マイナス5ポイント以下マイナス7ポイント未満の範囲内)、「相当低い」(マイナス7ポイント以下の範囲)の9段階で示した。

 小学校は、国語が全国平均63・8%より低かったものの、全道平均の62・8%と「同様」、算数は全国平均66・6%より低く、全道平均の64・5%と比べ「やや低い」結果となった。

 中学校は、国語が全国平均72・8%を下回り、全道平均の72・1%に対し「低い」、数学も全国平均59・8%より低く、全道平均58・1%と比べ「低い」、英語は全国平均56・0%より低く、全道平均の54・2%と比べ「やや低い」結果となった。

 さらに、小・中学校の算数・数学の記述式問題の正答率は、全国・全道より「相当低い」状況に。

 また、学校ごとにみると、前年度同様、小学校では5校、中学校では2校が調査科目の平均で全国を上回った。

 児童生徒質問紙調査をみると、小学生は「家で自分で計画を立てて勉強をしているか」との質問に肯定的に答えた割合が74・0%となり、全国を2・5ポイント上回った。

 また、「外国の人と友達になったり、外国のことについてもっと知ったりしたてみたい」と肯定的に答えた割合は中学生で65・6%となり、全国を3・2ポイント上回った。

 一方、「朝食を毎日食べているか」との質問に対する肯定的な回答は、小学校で89・6%、中学校では89・0%となり、全国平均をそれぞれ5・7ポイント、4・1ポイント下回った。

 市教委は、学力面で全国平均に届いていない状況や、調査結果で明らかになった実態、取組の成果と課題を踏まえ、「今後の学力向上の対策を、各校と連携し進めていく」としている。

(市町村 2019-11-18付)

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