本年度全国学力・学習状況調査結果　小中全教科で初の全国超　教員への支援継続　江別市教委

（市町村 2019-11-14付）

江別市の令和元年全国学力・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　江別市教委は、令和元年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。調査開始以来、小・中学校ともに初めて全教科で全国平均回答率を上回った。市教委は「これまで各学校が取組や努力を積み重ねてきた結果」と評価。「今後も教育環境の整備などを含め、教員や保護者への支援を継続していく」としている。

　本年度の調査は、市内の小学校１７校の６年生９０５人、中学校８校の３年生９０３人を対象に実施。

　教科に関する調査をみると、小・中学校ともにすべての教科で全国平均回答率を上回る結果となった。小学校では、国語で２・２ポイント、算数で０・４ポイント、中学校では、国語で１・２ポイント、数学で１・２ポイント、英語で２・０ポイントそれぞれ全国平均正答率を上回った。

　市教委は「これまでの各学校の取組や努力の積み重ねの結果」と分析している。

　児童・生徒質問紙調査をみると、朝食摂取や就寝時刻などの家庭生活に関する質問について、小・中学校ともに前年度から改善。市教委は「学校・家庭・地域などが連携して改善に向けた取組をさらに充実する必要がある」としている。

　また、学校質問紙調査では、「授業中の私語が少なく、落ち着いていると思う」「学習規律の維持の徹底をよく行った」「家庭での学習方法などを具体例を挙げながら教えた」数値が小・中学校ともに３０ポイント以上全国平均を上回った。「ＩＣＴを１クラスあたり週１回以上授業で活用した」と答えた割合は小・中学校ともに１００％で、全国平均を１９ポイント上回っており、ＩＣＴを活用した授業が積極的に行われていることが裏付けされた。

　市教委は、「引き続き研修セミナーの実施やＡＬＴの配置、ＩＣＴの設置といった教育環境の整備などを含め、教員や保護者への支援を継続していく」としている。

(市町村 2019-11-14付)