道教委　学校力向上実践事業推進協　学習・生活規律を徹底　山形校長（苫小牧市拓進小）が発表

（道・道教委 2019-11-26付）

どのクラスでも指導しやすい教育環境の重要性を提起

　道教委は２２日、札幌市内の道自治労会館で第２回学校力向上に関する総合実践事業推進協議会を開いた。苫小牧市立拓進小学校の山形知憲校長が実践発表し、子どもたちが落ち着いて学校生活を送るための学習規律や生活規律の徹底、読書指導などの取組を紹介した。

　本年度の事業の重点を踏まえた包括的な学校改善の方策などを協議して成果を明らかにするとともに、次年度の事業の趣旨や内容などを協議することで、本道の小・中学校における学校力向上の取組の一層の推進に資することがねらい。

　事業実践指定校の校長、各教育局の義務教育指導監ら約８０人が参加した。

　開会に当たり中澤美明義務教育課長があいさつ。小学校高学年において教科担任制の導入を検討する国の動向を踏まえ、授業スタイルの共通化など、どのクラスでも全教員が指導しやすい教育環境の大切さを示した。

　続いて、苫小牧市立拓進小の山形校長が本年度の事業の重点を踏まえた包括的な学校改善について実践発表。子どもたちが落ち着いて学校生活を送るための学習規律や生活規律の徹底、読書指導、補充的学習、家庭学習の指導などの取組を紹介した。

　助言者を務めた道開発技術センター地域政策研究所の新保元康参事は、学校力向上のために教員の意識改革が必要とし、連絡網からメールシステムへの転換など、ＩＣＴ活用の重要性を示した。

　グループ協議に移り、「検証改善サイクルの実質化・迅速化」「学校における働き方改革の推進」「若手教員やスクールリーダーの計画的な育成」「カリキュラム・マネジメントの確立」の実践について意見を交換。

　このあと、実践指定校と教育局義務教育指導監の２部会に分かれ、市町村（地域）の学校が一体となって取り組む学校力向上の方策を協議した。

(道・道教委 2019-11-26付)