全国学力調査北海道版結果各管内状況 No.14 根室(道・道教委 2019-11-26付)
◆習得・活用等の学習過程改善 小学校
【学校数25校、児童数640人】
▼分析
児童の姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合は44・0%、学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的な取組をよくしている学校の割合は68・0%であり、いずれも全国を上回っている。
習得・活用および探究の学習過程を見通した指導方法の改善および工夫をよく行った学校の割合は44・0%であり、全国および全道を上回っている。
普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強をしている児童の割合は48・2%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
授業評価において、児童の評価だけではなく、教員の評価を確実に実施し、授業改善の課題を焦点化するとともに、改善策の進行状況について、管理職が中心となって把握し指導助言する体制を整備する必要がある。
児童が必要感を実感する問題提示や視点を明確にした話し合い活動、自身の変容を実感する振り返りなどが確実に位置付けられた授業が展開されているか、管理職が中心となって確認し、課題に対しては即座に指導するなど、「やっているつもりの習得・活用および探究の学習過程」を抜本的に改善する必要がある。
家庭学習の意義や具体的な戦略について全教員が共有する機会を設けるとともに、根室地方PTA連合会等と連携して、家庭学習に対する保護者の意識改善を図る必要がある。
◆生徒・教員の評価を確実に 中学校
【学校数21校、生徒数665人】
▼分析
生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合は52・4%、学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的な取組をよくしている学校の割合は66・7%であり、いずれも全国を上回っている。
習得・活用および探究の学習過程を見通した指導方法の改善および工夫をよく行った学校の割合は38・1%であり、全国および全道を上回っている。
普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強をしている生徒の割合は43・6%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
授業評価において、生徒の評価だけではなく、教員の評価を確実に実施し、授業改善の課題を焦点化するとともに、改善策の進行状況について、管理職が中心となって把握し指導助言する体制を整備する必要がある。
生徒が必要感を実感する問題提示や視点を明確にした話し合い活動、自身の変容を実感する振り返りなどが確実に位置付けられた授業が展開されているか、管理職が中心となって確認し、課題に対しては即座に指導するなど、「やっているつもりの習得・活用および探究の学習過程」を抜本的に改善する必要がある。
家庭学習の意義や具体的な戦略について全教員が共有する機会を設けるとともに、根室地方PTA連合会等と連携して、家庭学習に対する保護者の意識改善を図る必要がある。
(連載終わり)
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(道・道教委 2019-11-26付)
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