英語力向上プロジェクト会議―道教委 プログラム開発へ協議 北広島西高が2授業公開
(道・道教委 2019-11-26付)

英語力向上プロジェクト会議北広西高
関口教諭指導のコミュニケーション英語Ⅰ授業

 道教委は15日、北広島西高校(金田英司校長)で高校英語力向上事業(タイプⅠ)第2回プロジェクト会議を開いた。教諭ら12人が出席。2授業を参観したほか、生徒の英語力向上につながる学習プログラムの開発に向けて協議した。

 事業は、学科の特性などに応じて英語の活用場面を想定した3タイプの学習プログラムの開発を通じ、道立高校等における英語の授業の改善・充実を図り、生徒の英語力向上につなげるもの。

 北広島西高は本年度、タイプⅠ(外国人旅行者に対応する)の新規研究指定校となっており、協力校の札幌厚別高校、札幌真栄高校、札幌平岡高校、江別高校、野幌高校、千歳北陽高校、恵庭南高校、恵庭北高校と共に取組を推進している。

 これまで同校では、7月に生徒の英語力の把握をねらった英検IBA、10月に英語教育講演会を実施。講演会では札幌学院大学人文学部英語英文学科のダン・ヒンクルマン教授や大学院生らを招き、異文化コミュニケーションについての説明やグループワークを通して英語への関心や理解を深めた。

 今後、タイプIの取組として、12月5日に希望生徒が北星学園大学を訪問し、英語圏からの留学生と交流。英語を用いた学校紹介などに取り組む。来年1月には再度英検IBAを実施し、英語力の伸長度合いを測る見込みだ。

 事業の到達目標の明確化や取組の改善・充実をねらって、これまでの取組や今後の計画について協議する第2回プロジェクト会議を開いた。

 協議に先立ち、2授業を公開。

 うち、関口航太教諭による1年5組のコミュニケーション英語Ⅰ(生徒数37人)では、単元名「もう一つのノーベル賞 イグ・ノーベル賞とは」を実施。目標を「もう一つのノーベル賞であるイグ・ノーベル賞がどのような賞か理解することができる」「ノーベル賞とイグ・ノーベル賞の違いを説明することができる」と設定した。

 ペアで発音練習や練習問題に取り組ませたあと、本時のゴール「どのような研究・取組がイグ・ノーベル賞となるか」を提示。

 本文の音読トレーニングや本文に関するリスニング問題、読解問題に取り組み、初見の英文からイグ・ノーベル賞がどのような研究か読み取らせた。

 研究協議に移り、授業者が授業について説明したほか、大沢宣達教諭が同校の取組を紹介。

 このあと、各校の取組と課題に関する情報交換などを行った。

(道・道教委 2019-11-26付)

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