道教委が特別支援教育課程研究協議会 育成目指す能力明確に 編成・実施等の諸課題議論(道・道教委 2019-11-28付)
250人が参加した
道教委は26日から2日間、札幌市内の道第2水産ビルで令和元年度道特別支援教育教育課程研究協議会を開いた。教育課程の編成・実施、評価に関する実践上の諸課題について説明・協議。全道から約250人が参加し、育成を目指す資質・能力を明確にした教育課程の改善に向け研鑚を積んだ。
特別支援学校、小・中学校等の特別支援学級や通級指導教室における教育課程の編成・実施、評価について実践上の諸問題に関する研究協議を行い、特別支援教育課程の改善・充実を図るもの。全道の特別支援学校、特別支援学級・通級指導教室を置く小・中学校、通級指導教室を置く高校の学校関係者約250人が参加した。
開会に当たり、特別支援教育課の柏木拓也主幹があいさつ。学びを人生や社会に生かす意味を子どもたちに伝えるため、体験活動や協働的な学習などを通し、各教科等で育成する資質・能力を発揮する経験が重要と指摘。「研究協議を通し、各学校で育成を目指す資質・能力を明確にした教育課程の改善や教育活動の充実につなげてほしい」と述べた。
全体会では、特別支援教育課の吉田卓郎主任指導主事、野辺地知子指導主事が特別支援学校学習指導要領改訂の概要などについて説明。学びの連続性の重視、自立と社会参加に向けた教育の充実などの改善事項を示し、障がい種別ごとに充実を図るべき指導のポイントを伝えた。
学習評価を行う上での留意事項として、評価の方針を児童生徒と共有することなどを挙げた。
つぎに、学習指導要領改訂の趣旨を踏まえた教育課程の改善・充実に向け、自校の現状や実践上の課題について情報を交換した。
このあと、教育課程編成の手引のポスター発表を実施。自立活動では、各教科等における資質・能力の育成との関連、指導の効果を高めるための事例などを示し、質疑応答を行った。
2日目は、視覚障がい教育部会、聴覚障がい・言語障がい教育部会など10部会に分かれて協議。各学校における育成を目指す資質・能力を踏まえた指導計画作成に関する実践上の課題の説明、学習指導要領を踏まえた指導計画の作成について意見を交わした。
(道・道教委 2019-11-28付)
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