ネット犯罪被害防止で通知―道教委　各中学校で啓発活動を　ＳＮＳ被害の増加踏まえ

（道・道教委 2019-12-04付）

　道教委は１１月２８日付で、通知「児童生徒のネット犯罪被害防止に向けた取組について」を各教育局長、道立中等教育学校長、市町村教委教育長に発出した。ＳＮＳなどによる被害児童生徒数の増加を踏まえた対応。各中学校において、保護者向け入学説明会などの機会を活用し、警察と連携して被害防止の啓発活動に取り組むよう求めた。

　道内におけるＳＮＳなどに起因する児童ポルノ、児童売春などの福祉犯の被害児童生徒数は、ことし１０月末で１１７人となり、昨年１年間の９９人をすでに大きく上回っている。

　内閣府の調査によると、児童生徒が使用する携帯電話にフィルタリングを設定していると回答した保護者の割合は３６・８％にとどまっている。

　１１月には、大阪市で女子児童の誘拐事件が発生。ＳＮＳが悪用されたことが判明するなど、危険性があらためて顕在化している。

　児童生徒のネット犯罪被害の未然防止の取組を一層充実させるため、道教委は１１月２８日付で通知「児童生徒のネット犯罪被害の防止に向けた取組について」を発出。各中学校において、保護者向け入学説明会などの機会を活用し、フィルタリングの重要性やＳＮＳ等による犯罪被害の防止対策を伝えるなど、警察と連携した啓発活動に取り組むよう呼びかけている。

(道・道教委 2019-12-04付)