新時代対応の高校改革　道教委　魅力化実現へ校長公募　来年度から　近く各校に通知

（道・道教委 2019-12-03付）

　道教委の佐藤嘉大教育長は、新時代に対応した高校改革のため、道立高校の校長を公募する考えを示した。魅力ある高校づくりのためにリーダーシップやマネジメント能力を備え、積極的に学校経営に取り組む人材が不可欠とし、来年度、校長を公募する考えを表明。「意欲とアイデアをもった校長を選考し、新しい取組によって高校の魅力化を進めていく」とした。道立高校を対象に公募を計画。今月中に各学校に通知し、準備を進める。

　２日の４定道議会一般質問で、佐々木大介議員（自民党・道民会議）の質問に答えた。

　中央教育審議会初等中等教育分科会の新しい時代の高校教育の在り方ワーキンググループでは、校長がリーダーシップを発揮し、特色ある教育を推進する制度的な在り方を論点の一つとして示している。

　佐藤教育長は、グローバル化の進展やＳｏｃｉｅｔｙ５・０の到来など社会の変化を踏まえ、持続可能な社会の創り手となる子どもたちを育てるため、社会とのつながりの中で、市町村や大学など多様な主体と協働して魅力ある高校づくりを進める必要があるとの認識を示した。

　探究的な学びを中心とした授業改善、地域と連携したキャリア教育の実施、働き方改革などの新時代に対応した高校改革が必要とし、そのためには「強いリーダーシップやマネジメント能力をもち、従来の学校経営の手法にとらわれず、より積極的に学校経営に取り組む校長が必要」と指摘。

　その上で、「来年度、広く人材を公募し、私をはじめとする道教委幹部で意欲とアイデアをもった校長を選考する。こうした新しい取組によって高校の魅力化を進めていく」とした。

　道教委は、道立高校を対象に公募を計画。今月中に各学校に対して通知を行い、来年度に向けた準備を進めるとしている。

(道・道教委 2019-12-03付)