道立図書館が第２回協議会開く　本年度の事業実績確認　道立文書館との連携に努め

（道・道教委 2019-12-06付）

　道立図書館は１１月２８日、同館で道立図書館協議会（会長・木村純北海道大学名誉教授）の本年度第２回会合を開いた。協議会委員８人と同館幹部職員が出席。市町村支援や子どもの読書活動の推進などの本年度事業について、実施状況を報告した。来年４月に同館敷地内に開館予定の道立文書館と北方資料室の連携などについて説明し、活発に意見を交わした。

　開会あいさつに立った岩渕隆館長は、本年度から４年度までの第３次道立図書館事業推進計画における施策目標の達成に向け、活動に取り組んでいることを説明。「事業等の検証を行い、課題を把握し、意見を踏まえて業務改善を行いたい」と述べ、それぞれの立場からのきたんのない意見を求めた。

　議事に入り、伊藤信彦利用サービス部長が本年度事業の実施状況について説明。

　市町村支援では、市町村立図書館等への運営相談事業を１４市町村で実施したことや、重点運営支援事業に古平町を指定し、運営相談や新刊書の一括貸出しを行っていること、学校図書館への協力貸出しの登録学校数が１１校増加したことなどを伝えた。

　課題解決型サービスでは、課題解決に関連する講座や連携事業を１３回開催したことや、北方資料の道政サポートサービス貸出しが前年度と比べ大幅に増加したことを報告。

　子どもの読書活動の推進については、学校図書館運営相談事業として、８市町村で市町村教委や図書館職員と共に学校に出向いて環境改善や活性化に向けた取組を行ったことを説明。学校図書館への支援としては、道立学校に対する運営相談を、本別高校、拓北養護学校、高等聾学校の３校で行っていることを報告。

　北方資料サービスについては、来年４月開館予定の道立文書館と２階連絡通路で接続され、北方資料室が文書館に移転することから、同館との類似機能の共通化を図り、利用者サービスの向上に資するよう連携に努めていくことを示した。

　報告を受け協議。委員らは活発に意見を交わした。

　このあと、１１月７日に敷地内に完成した道立文書館を視察。事務局が閲覧スペースの運用などについて説明した。

(道・道教委 2019-12-06付)