道立高校長公募制の概要 タイプ別に課題示し選考 探究的学び中心の授業改善など 道教委(道・道教委 2019-12-10付)
道教委は、来年度校長人事に向けて新たに開始する高校の校長公募制の概要を明らかにした。対象は、校長採用選考を受検中の副校長、教頭を含む原則58歳までの道立学校長有資格者。任期は現在の校長の在任期間より長い5年間で、途中で定年となった場合、再任用として引き続き勤務させる。都市部の普通科単位制高校では「探究的な学びを中心とした授業改善」など、高校のタイプに応じて取り組むべき課題を示し、選考する。
新たに開始する道立高校における校長の公募は、高校の魅力化、地域と連携したキャリア教育の実践、働き方改革などの高校改革を進めるため、先駆的な取組を実践しようとする校長を公募し、改革を推進するモデル校をつくる試み。
公募校は、立地、規模、普通科、総合学科など高校のタイプに応じ、取り組むべき課題を明示する。
来年度は、都市部の比較的規模の大きい普通科単位制高校において、探究的な学びを中心とした授業改善、進学後を見据えたキャリア教育、勤務のシフト制導入による働き方改革の取組、小規模の職業学科や総合学科においては、地域産業を踏まえた活動、入学者数の増加などの取組を想定。学校所在地の地域特性を生かした、学科・規模などを限定しない自由提案も受け付ける。
対象校の一つに余市紅志高校を想定している。
道立学校長の有資格者から募集することとし、現職校長、校長経験のある指導主事、校長採用選考を受検中の副校長、教頭を含む。年齢条件は原則58歳までで、教育長、教育部長、道教委幹部の面接によって選考する。
改革の成果を発揮させるため、任期は従来の在任期間よりも長い原則5年間とする。任期途中で定年となる場合、再任用の校長として引き続き勤務させる予定。
道教委から学校への支援として、改革に一体となって取り組む教職員の配置、先進的な取組を行うための費用の措置などを検討。取組を進める中、学校の状況に応じて必要な支援を検討する。
次年度以降、新たなミッションを加え、公募制度を継続することとしている。
9日の4定道議会予算特別委員会第2分科会で、渡邊靖司委員(自民党・道民会議)の質問に佐藤嘉大教育長らが答えた。
(道・道教委 2019-12-10付)
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