第２期道子どもの貧困対策素案　全市町村で計画策定を　居場所設置などの目標も

（道・道教委 2019-12-09付）

　道は、来年度から５ヵ年を計画期間とする第２期道子どもの貧困対策推進計画素案をまとめた。令和６年度までに全市町村で子どもの貧困対策推進計画を策定することとした。また、全市町村で子ども食堂などの「子どもの居場所」を設置すること、新入学児童生徒への学用品等の入学前支給を行うことを目指すとした。１２月中旬にパブリックコメントを実施。年度内に策定する。

　貧困対策推進計画は、すべての子どもが夢や希望をもって成長できる社会の実現に向け、教育・福祉・労働など道の各部局が連携し相談支援等の施策を総合的・効果的に推進するもの。

　計画期間は２年度から６年度までの５年間。

　重点施策として、①相談支援②教育の支援③生活の支援④保護者に対する就労支援⑤経済的支援―の５点を設定。成長段階に応じ切れ目のない必要な施策を実施できるよう、「出生」「就学前」「就学期（小・中学生、高校生等、大学生等）」「就職」別に施策を整理した。

　６年度までの目標指標として、新たに全市町村で子どもの貧困対策推進計画を策定することとし、子ども食堂などの子どもの居場所の設置、新入学児童生徒学用品等の入学前支給についても全市町村で実施することを掲げた。

　また、ひとり親家庭のうち子どもに期待する学歴を「高校まで」と回答する割合を減少させること、経済的理由で高校を中退する人の割合を減少させることを盛り込んだ。

　計画の推進に当たっては、１４振興局に設置した地域ネットワーク会議において、優れた実践例など支援の参考となる情報を共有し、道民意識の醸成に資する情報を発信することを追加。また、本年度から努力義務となった市町村における子どもの貧困対策推進計画の策定を支援することを示した。

　１２月中旬にパブリックコメントを実施し、来年１月以降に案をまとめる予定。議会議論などを経て年度内に策定する。

(道・道教委 2019-12-09付)