幼小連携・接続推進部会の初会合　公私越えた連携が重要　課題は地域差　道教委

（道・道教委 2019-12-10付）

担当者が幼小接続の新規事業について説明した

　道教委は３日、ＴＫＰ札幌ビジネスセンター赤れんが前で道幼児教育推進協議会第１回幼小連携・接続推進部会を開いた。本年度スタートした「幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業」の取組を示し、効果的な接続の在り方について協議。地域間で取組の差が生じていることが課題として挙がり、公立・私立を越えた連携の重要性を確認した。

　道幼児教育推進協議会は本年度、重点事項である研修の在り方部会と幼小連携・接続推進部会を設置。施策の在り方について検討し、道幼児教育推進基本方針に掲げる取組を推進する。

　部会には、町村教委連、道小学校長会、幼児教育団体の関係者約１０人が出席した。

　開会に当たり道幼児教育推進センターの大畑明美センター長は「全道の小学校、幼児教育施設に幼小接続の重要性を理解してもらい、取組を根付かせる方法について意見をいただきたい」と呼びかけた。

　議事に入り、道教委の担当者が幼児教育を語る会の開催、本年度スタートした幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業などを説明。幼小合同の職員研修の開催、チーム・ティーチングの実施など、モデル地域である登別市、富良野市、江差町、芽室町、別海町の取組を示した。

　つぎに、幼小連携・接続の現状と課題、取組成果の普及について意見交換。委員の一人は、地域によって取組の差が生じていること、都市部での引き継ぎの難しさなどを課題として指摘。公立・私立を越えた連携の重要性を確認した。小学校の立場からは「小中連携と同様、幼小連携の接続についても考えなくてはならない」との意見があった。

　第２回部会は、来年２月以降に開催する予定。

(道・道教委 2019-12-10付)