作業学習支援に謝意　地元業者に感謝状贈る　稚内養護

（学校 2019-12-06付）

高橋校長が貝森社長（右）に感謝状を手渡した

　【稚内発】稚内養護学校（髙橋好則校長）は、稚内市内で建設業を営む錦産業㈱（貝森貴博社長）に感謝状を贈呈した。同校高等部の生徒が取り組んだ冬季滑り止め用のペットボトルの砂詰め作業で、同社が材料の提供など作業学習を支援したことに対して、謝意を伝えた。貝森社長は「今回学んだことを社会生活に生かしてほしい」と話した。

　同校高等部は、生徒たちが社会の中で果たす役割を自覚し、自己有用感、自己肯定感を育むことを目指して、地域のかかわりをもった学習を推進している。

　国道の維持除雪を請け負う同社は、９月下旬の４日間、同校の作業学習を支援した。高等部１年生から３年生まで１５人が協力し、砂入りペットボトル１１００本を製作した。

　１０月下旬、髙橋校長と教員２人、生徒２人が同社を訪問した。

　髙橋校長は「生徒たちが地域貢献の一環として活動する機会を提供していただき感謝する」と述べ、貝森社長に感謝状を手渡した。

　続いて、貝森社長が、同社が行う砂詰め作業を手伝ってもらったことに対して「献身的に作業していただき、深く感謝する」と謝意を示し、高等部２年の阿部真優さんに感謝状を手渡した。

　このあと、高等部１年の柳谷藍さんが感想文を読み、「今回の作業を通して学んだことを、今後の生活にも生かしていきたい」と決意した。

　貝森社長は「今回の学習で学んだことを、社会生活に生かしてくれたらうれしい」と呼びかけた。

(学校 2019-12-06付)