キャリア教育優良団体等表彰　留萌高の実践を評価　表彰式は１月１５日　文科省

（学校 2019-12-10付）

　留萌高校（間義浩校長）は、文部科学省の第１３回キャリア教育優良教育委員会、学校およびＰＴＡ団体等文部科学大臣表彰を受賞した。地元に定着し、地域の未来を担う人材を育成するキャリア教育の実践が評価された。表彰式は、来年１月１５日、東京都内で執り行う。

　表彰は、キャリア教育の充実・発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校およびＰＴＡ団体等に対して、その功績をたたえ、文部科学大臣が表彰することで、キャリア教育の充実を促進するもの。

　受賞校などは、各都道府県・指定都市教育委員会からの推薦を受け、文科省が決定する。

　本年度は、教育委員会の部１６団体、学校の部１０１団体（小学校２０校、中学校３４校、義務教育学校１校、中等教育学校１校、高校３９校、特別支援学校６校）、ＰＴＡ団体等の部９団体、合計１２６団体が受賞した。

　本道関連では、学校の部において留萌高が受賞。地域の産業や課題を考え、地域ビジネスの創出を学びながら、社会的・職業的自立に向けて必要な資質・能力を身に付け、地元に定着し地域の未来を担う人材を育成するキャリア教育の実践が評価された。

　表彰式は、来年１月１５日午前１０時３０分から東京都内の国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟で挙行。

　代表校については、同日１３時から同センターカルチャー棟で開催する令和元年度キャリア教育推進連携シンポジウムの中で表彰する。

　受賞した留萌高校の功績概要はつぎのとおり。

　留萌高は、普通科、電気・建築科、情報ビジネス科の３学科を有する地域の中心的な役割を担う高校であり、市内の各企業や団体等から活動支援を受け、地元食材を用いた商品開発や、市内の小・中学校と連携して、小学生向けビジネス体験型イベント「キッズビジネスタウン」をはじめとする道ふるさと・みらい創生推進事業の様々な取組など、外部機関と連携した学習活動を通して、地域の将来を担う人材を育成するためのキャリア教育を実践。

　キャリア教育の全体計画に基づき、課題研究や、ふるさと創生学、総合的な探究の時間、総合的な学習の時間を柱に学科・教科横断的に実践する校内体制の構築を図るとともに、外部機関との連携においては、留萌の未来を支える人材育成会議（民間支援組織）との一体的・継続的な支援体制の構築や、留萌市（地元若者人材育成事業）における地域ビジネス創出事業を活用した地域活性化に関する講演や事業を実施している。

　具体として、地元食材を用いた商品開発など、ビジネスの手法を用いた地域課題の解決、地域の可能性を広げるビッグデータの活用によるデータ分析、キッズビジネスタウンによる仮想地域社会での実践と検証、ものづくりを通して地域課題の解決を目指す一体的な地域貢献活動の研究を行い、校内における発表会のほか、学校WebページやＳＮＳ等を用いて随時成果を発信するとともに、全国高校生ＳＢＰ交流フェアにおける発表、新聞各社、ラジオ局による活動報告などを実施した。

(学校 2019-12-10付)