道教委２年度予算概算要求基本方針　働き方改革を一層推進　遠隔教育充実の経費確保を

（道・道教委 2019-12-20付）

　道教委は１８日、令和２年度予算概算要求の基本方針を決定した。学校における働き方改革の一層の進展、新学習指導要領への対応、遠隔教育の充実など必要な経費の確保に努める方針を提示。学力・体力の向上、いじめ防止などの継続的な課題への対応のほか、地域課題の解決を通じた特色ある高校づくり、ふるさと納税を活用した道立学校の支援の充実を実現する予算づくりを進めていく。

　１８日に開かれた教育委員会会議で決定した。

　道の“行財政運営方針”後半期の取組に沿って、歳入・歳出の見直しを一層強化することを基本とし、道の予算編成方針を踏まえ、当面する教育行政上の諸課題に適切に対応した各般の施策予算の確保に向け、最大限の努力をするとした。

　特に、学校における働き方改革の一層の進展、新学習指導要領への対応、地域創生の視点を踏まえた特色ある高校づくり、遠隔教育の充実、グローバル人材の育成などへの対応を挙げ、学校教育や児童生徒に直接影響のある経費、施設の維持・保全に要する経費の確保に努めるとした。

　基本的事項では、道教育推進計画で示す「ふるさとを想い、グローバルな視野でともに生きる力の育成」「学校・家庭・地域・行政の連携による人口減少に対応するための教育環境の形成」に取り組むための予算をはじめ、学力・体力の向上、いじめ防止、プログラミング教育の充実、幼児教育の推進など継続的な課題への対応を図る方針を提示。

　また、地域課題の解決を通じた探究的な学びの推進など特色ある高校づくりや、ふるさと納税を活用した道立学校の支援充実などを実現する予算づくりを進める。

　各種事業は本年度の政策評価の結果、最終補正における予算措置状況などを踏まえ、的確に反映することを原則として設定。新規事業は、政策評価に基づく施策の見直しによる財源捻出を基本とし、既存事業との振替や統合など、スクラップ・アンド・ビルドの原則を徹底するなどとしている。

(道・道教委 2019-12-20付)