英語力の向上支援研究協議会　適切な評価　在り方学ぶ　文科省・山田調査官が講義　道教委

（道・道教委 2019-12-18付）

新学習指導要領の趣旨を踏まえ説明した

　道教委は１６日、札幌市内の道第２水産ビルでほっかいどう学力向上推進事業（英語力の向上支援）第２回授業改善推進プロジェクト研究協議会を開いた。文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課の山田誠志教科調査官が「新学習指導要領の趣旨を踏まえた英語教育について」と題して講義。具体的な事例を示しながら新学習指導要領における適切な評価の在り方を説いた。

　協議会は、事業の成果の共有を図るとともに、新学習指導要領の趣旨を踏まえた英語教育について理解を深め、本道における英語教育の充実に資することがねらい。

　全道から事業推進校の担当教諭や各教育局の英語担当指導主事など５０人が参加した。

　開会・オリエンテーションのあと、山田教科調査官が「新学習指導要領の趣旨を踏まえた英語教育について」と題して講義した。

　新学習指導要領の全面実施に向け、評価の観点が①知識・技能②思考・判断・表現③主体的に学習に取り組む態度―の３点に整理されたことにふれ、外国語における各観点の評価方法を説明。「内容面と言語面の両方で評価する」とし、具体的な事例を示しながら適切な評価の在り方を説いた。

　このほか、新学習指導要領にかかわる各種指導資料を紹介し、各学校の授業改善に生かすよう呼びかけた。

　引き続き、授業改善推進プロジェクトに関する実践発表を実施。旭川市立愛宕中学校の柳澤麻弥教諭、苫前町立古丹別中学校の滝本有香教諭、浜中町立霧多布中学校の大畠マリア教諭が事業推進校として、これまでの取組状況などを報告した。

　このあと、「各推進校における事業の成果と課題」「授業改善に向けた取組」「今後の重点的に取り組む内容」などをテーマに協議した。

(道・道教委 2019-12-18付)