高校長公募実施要項を13日付で通知 採用人数は若干名に 締切27日 道教委
(道・道教委 2019-12-17付)

 道教委は、13日付で通知「令和2年度高校長庁内公募実施要項の制定について」を庁内の各課長、各教育局長、札幌市を除く関係市町村教委教育長に通知した。来年度の道立高校長の公募に当たり、対象校で実施すべき取組や対象職員などを周知。来年度の採用人数は若干名とし、配置期間は再任用の期間を含めて原則5年間と定めた。締め切りは今月27日。

 2年度人事から開始する道立高校長の公募は道立高校の魅力化、地域と連携したキャリア教育の実践、働き方改革の新たな取組・実践に意欲とアイデアをもって取り組む校長を庁内から公募し、高校改革のモデル校をつくる試み。

 2年度の対象校における実施すべき取組として、普通科単位制高校では、探究的な学びを中心とした授業改善・進学実績の向上、進学後を見据えたキャリア教育の実践(インターンシップの活用など)、勤務のシフト制導入による働き方改革の実践を設定。

 小規模の職業学科・総合学科では、地域産業を踏まえた教育活動の実践、学んだことを生かした進路の実現、入学者数の増加を定めた。また、学科転換、学び直しなどの自由提案も受け付ける。

 配置期間は原則5年間(再任用校長期間含む)。2年度の採用人数は若干名としており、提案校の校長が異動後1年目であるなどの都合で、3年度からの配置とする場合も想定する。

 対象者は、来年3月31日現在で58歳以下。①道立学校長または道内市町村立高校長(札幌市立除く、以下同じ)②道立学校または市町村立高校の副校長または教頭で、道の校長採用候補者名簿登録者または2年度道公立学校長採用候補者選考受検者③道教委、道教委所管機関に勤務する職員のうち、校長経験者、校長採用登録者または2年度校長採用選考受検者―のいずれかの該当者。

 なお、来年3月31日現在で58歳以上60歳以下でも、①または③の該当者の提案を受け付ける。

 応募用紙に改革に取り組みたい道立高校名、改革実現のアイデア、5年間の学校経営目標、道教委から受けたい支援(人材、資金など)などを記載し、道教委教職員課に提出する。

 締め切りは今月27日まで。教育長が書類審査、道教委幹部職員による面接や応募者によるプレゼンテーションの結果に基づき選考する。

(道・道教委 2019-12-17付)

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