文化財保存活用大綱骨子案 後継者育成など6つの柱 アイヌ文化財を保存・活用 道教委(道・道教委 2019-12-16付)
道教委は、北海道における文化財保存活用大綱骨子案をまとめた。道内における文化財の保存・活用の方針として「維持・管理体制の整備」「後継者・指導者の育成」など6つの柱を設定。道教委が主体となって取り組む事項として、アイヌ文化財の保存・活用、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録実現などを挙げている。来年7月の策定を目指す。
ことし4月の文化財保護法改正に伴い、都道府県における文化財の保存・活用に関する総合的な大綱の策定が規定された。これに伴い道教委は、大綱策定に向けた検討を進めている。
11日の道議会文教委員会で大綱の骨子案を示し、基本理念を「文化財は過去と未来をつなぐ道民の財産~身近な文化財を“まもり”“はぐくみ”、地域の資源として“いかし”ます」に設定。
保存・活用方針の6つの柱として、①維持・管理体制の整備②後継者・指導者の育成③地域資源としての活用④民間団体などとの連携⑤道民の理解促進と積極的な公開⑥文化財保護行政の推進力強化―を掲げている。
道教委が主体となって取り組む事項として、アイヌ文化財の保存・活用、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録実現などを盛り込んだ。
市町村に対しては、文化財の保存・活用に関する施策や文化財保存活用地域計画の策定などの支援を記載。
貴重な文化財を守るため、防災に向けた市町村との連携方針、災害発生時の対応方針、復旧に関する取組方針を示すとした。
このほか、道教委、関係知事部局、市町村、関係機関、民間団体などとの連携体制を記載。道内に所在する国・道指定の文化財一覧をまとめた参考資料も作成する。
今後、附属機関である道文化財保護審議会での検討をもとに、来年2月に素案をまとめる。パブリックコメントや議会議論を経て、来年7月の策定を予定している。
(道・道教委 2019-12-16付)
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