プログラミング教育事業成果交流会 本格実施に向け成果普及 4会場遠隔接続し道教委(道・道教委 2020-01-30付)
帯広市稲田小は、プログラミング教育カリキュラムについて発表
道教委は28日、道庁別館と苫小牧東高校、上川教育局、釧路教育局の4会場を遠隔システムで接続し、プログラミング教育事業成果交流会を開いた。年間指導計画の作成、授業実践など研究実践校が取組を発表。約70人が参加し、来年度からのプログラミング教育の本格実施に向け、事業成果の普及を図った。
プログラミング教育事業の研究実践校の教員による実践交流や協議を通し、事業成果と課題への理解を深め、成果を普及するとともに、今後の実践研究の充実を図り、本道のプログラミング教育の充実を図るもの。
4会場を遠隔システムで接続し開催。研究実践校の教員、教育局や教育委員会職員のほか、参加を希望する教職員計約70人が参加した。
はじめに、髙木順一教育環境支援課長があいさつ。教材研究や公開授業の実施など、研究実践校の取組が基盤となり「新年度からのプログラミング教育が円滑に実施されるものと確信している」と述べ、新年度の取組の方向性や管内等への成果の普及へとつながるよう期待した。
続いて、深見亘主査が事業の取組成果を報告。年間指導計画の作成に当たり、教科等横断的な指導を関連付ける工夫や、育成を目指す資質・能力の明確化などの取組を伝えた。
また、学習指導要領に例示されていない単元における実践を紹介し、様々な教科等でプログラミング教育に挑戦することの重要性を示した。
つぎに、研究実践校である石狩市立紅南小学校、厚沢部町立厚沢部小学校、北見市立南小学校、帯広市立稲田小学校が実践を発表。うち、帯広市稲田小は、育成する資質・能力、ICT活用スキルを学年ごとに明示するプログラミング教育カリキュラムについて発表し、授業の展開例を示した。
このあと、ブロックごとに新年度の取組の方向性や成果普及の方法について協議した。
講評で千歳科学技術大学の山川広人専任講師は、共有した様々な取組の成果や課題をより実践的・効果的な学びへとつなげることが重要とし、取組の評価とフィードバック、教員同士や企業との連携を課題として指摘。
プログラミング教育と関連して思考力・判断力・表現力を育てる“気づき”の大切さを示した。
(道・道教委 2020-01-30付)
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