道教委・ハワイ州教育局が覚書調印　教育分野の協力誓い合う　姉妹校提携や生徒交流など

（道・道教委 2020-01-31付）

佐藤教育長（左）とキシモト教育長

　道教委と米国ハワイ州教育局の教育分野の協力に関する覚書調印式が３０日、道庁別館で行われた。道教委の佐藤嘉大教育長とハワイ州教育局のクリスティーナ・キシモト教育長が協定書に調印。今後、高校同士の姉妹校提携や生徒・教員の交流などに関して継続的な取組を進めていくことを誓い合った。

　道と米国ハワイ州は、経済の発展と教育の交流を促進し、互いの文化、社会分野の交流を推進することをねらいに平成２９年、友好提携を締結。道立高校生をハワイ州立高校に派遣しているほか、両高校生の交換留学などを実施している。

　教育分野の協力に関する覚書は、高校同士の姉妹校提携や生徒・教員の交流等に関して継続的な取組を進めていくため、道教委とハワイ州教育局の両教育長で締結するもの。

　協定式には、道教委から佐藤教育長ら幹部７人、道立高校長２人、ハワイ州から州教育局のキシモト教育長ら３人、州立カラニ高校のミッチェル・オオタニ校長ら５人が出席。佐藤教育長とキシモト教育長が協定書に調印し、交換留学等の交流などを今後も継続して取り組んでいくことを確認した。

　佐藤教育長は、グローバル化が急速に進む現代において、国際感覚を身に付けた人材育成や多文化共生社会の実現が求められていることを指摘。覚書締結によって、交流を深め、北海道の国際理解教育が一層推進されるよう期待。

　キシモト教育長は「今回の提携で我々が望んでいる国際的な視野をもち、複合的な互いの文化や言語を理解できる子どもたちが育つと信じている」と期待。また、生徒たちを経済的な開発・発展、持続可能な社会に貢献できる人材に育てる必要性を示した。

　締結にかかわり、現在、帯広柏葉高校とハワイ州カラニ高校の姉妹校連携に向けて調整中。３月中に帯広柏葉高の生徒と教諭がカラニ高を訪問する。

　令和２年度以降は、両校の生徒と教員の相互訪問やＩＣＴ等の活用による交流などを行う。

(道・道教委 2020-01-31付)