遠別小、留萌高、南山氏に栄誉 留萌局 管内教育実践表彰(道・道教委 2020-01-31付)
南山岩男氏
【留萌発】留萌教育局は、令和元年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育の向上、社会教育の推進に大きく貢献したとして、遠別町立遠別小学校、留萌高校、南山岩男氏の3者を選出。表彰式は2月4日から5日にかけて、学校団体は学校所在地、南山氏は増毛町文化センターで執り行う。
受賞者の功績はつぎのとおり。=敬称略=
【学校教育】
▼遠別町立遠別小学校(小澤真弓校長)=「今日的な教育課題の対応に向けた取組の推進」
▽情報活用能力の育成を目指すプログラミング教育の推進
児童の情報活用能力育成に資する教員の指導力向上のため、先進地域の視察や事例の収集、プログラミング教育にかかわる指導計画の改善、総合的な学習の時間を中心とした授業実践などを行い、その成果を管内研修会で還元。管内のプログラミング教育の必修化に向けた取組の推進に努めている。
▽学校が一体となった特別支援教育の推進
教員が発達障がいの特性に応じた指導や支援の在り方について理解を深めて組織的な取組を推進するため、道教委資料等を活用した校内研修、個別の教育支援計画などの作成・活用にかかる取組、関係機関と連携した取組などを行っている。その成果を特別支援教育充実セミナーで発表するなど、管内の特別支援教育の充実に向けた取組の推進に努めている。
▼留萌高校(間義浩校長)=「社会・地域の期待に応える人材の育成を目指した教育活動の推進」
▽関係機関との連携による教育活動の推進
留萌市内の各企業や団体等の協力のもと、地元食材を用いた商品開発や、小学校向けビジネス体験型イベント「キッズビジネスタウン」の企画・運営、ものづくりによる地域貢献など、関係機関と連携した学習活動を推進している。
▽地域創生に向けた学科・教科等横断的な教育活動の推進
併置校のメリットを生かし、普通科では総合的な探究(学習)の時間や学校設定科目「ふるさと創生学」、情報ビジネス科および電気・建築科では「課題研究」を柱に、学科・教科等横断的に教育活動を推進する校内体制の構築を図っている。
【社会教育】
▼南山岩男(増毛町社会福祉協議会副会長、増毛町民生委員児童委員協議会副会長)=「社会教育の振興と青少年の健全育成による地域づくりの推進」
▽社会教育の振興に向けた基盤整備
平成15年3月に小学校長を退職。増毛町に在住し、社会教育事業への積極的な参画を通して、地域が有する教育資源を生かした多様な体験活動を促進した。19年7月からは社会教育委員や社会教育委員の会議議長を務め、自らの実践に基づいた青少年の体験活動の必要性を強く訴え、社会教育推進計画や中期計画へ反映させるなど、町の社会教育の振興・発展に大きく貢献した。
▽青少年の健全育成と支え合う地域づくりの推進
16年12月から民生委員児童委員協議会主任児童委員、監事、副会長を務め、子育てや学校生活、家庭内暴力などの問題解決に取り組み、青少年の健全育成に尽力。
17年11月からは社会福祉協議会評議員、理事、副会長を務め、児童生徒のボランティア活動の推進を図る中心的な役割を担いながら、幅広い年齢層の町民が交流できる事業の運営に携わり、町民が支え合う地域づくりの推進に大きく貢献した。
その後も社会福祉協議会における各種活動の活発化を促し、地域福祉の推進の担い手育成に努めている。
(道・道教委 2020-01-31付)
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