北海道学び推進月間 各地の取組 2 石狩教育局
(道・道教委 2020-02-03付)

◆学力向上に向けた放課後数学学習会

 石狩市立花川南中学校は、本年度の重点課題を「基礎・基本の確実な定着」とし、生徒の達成状況の的確な把握および分析による継続的・効果的な指導を行っている。日常の授業改善はもとより、放課後や長期休業中に学習支援を実施。

 また、数学の基礎・基本の確実な定着を図るため「放課後数学学習会」を開催している。

 特に、10月および11月は集中して実施し、数学科の基礎・基本の反復学習や各種テストおよび入試対策に向けた自主学習を行うなど、生徒が自発的に学習に取り組む機会となっている。

 また、放課後数学学習会では、市の学習支援員の協力のもと、生徒が分からないことやできないことを学習支援員に質問し、個別に支援するなど、生徒一人人ひとりに達成感や成就感をもたせている。

◆道徳教育の抜本的改善・充実支援事業推進校研究協議会

 札幌厚別高校は、生徒が身に付けるべき資質・能力を明確にし、学校教育目標と道徳教育の関係について整理しながら、授業改善や生徒の学習改善に取り組んでいる。11月21日に実施された道央圏域推進校研究協議会では、校外から17人の教諭が参加し、取組の説明や授業公開、研究協議等を行った。

 参加者からは「生徒が教科の学びとともに道徳的な内容も深める手法の実際を学べた」などの声が寄せられ、研究成果の普及に大きな成果がみられた。

◆実習ポスターセッション

 札幌高等養護学校は、公開研究会開催日に3年生による実習ポスターセッションを行っている。各学科の実習における作業工程や作業上のポイント、実習を通して自身が成長したことや今後の目標等の発表に取り組んでいる。

 生徒は、事前の原稿作成や発表の練習に加え、当日の発表や質問への応答を繰り返すことで、円滑な説明や臨機応変な受け答えができるようになるなど成長がみられた。

 生徒からは「緊張を乗り越えてスムーズに発表できた、3年間の実習による自身の成長が感じられた」などの感想が挙がった。

 来校者からは、「生徒が過去の自分と成長した現在の自分の姿を比較し、自分の言葉で発表できていることが素晴らしい」などの声が挙がるなど、ポスターセッションの取組を通して大きな成果が見られた。

【北海道学び推進月間標語】=敬称略=

▼最優秀賞

▽ちしきとは 未来の自分の たからもの(北広島市立西部小学校4年・谷川蓮)

▼奨励賞

▽育てよう 自分の未来 学びから(恵庭市立恵庭中学校1年・松田亜胡)

▽学びから かがやく未来 つくりだそう(恵庭市立恵庭中学校1年・松下櫂)

▽めくるたび 広がる想像 無限大(恵庭市立恵み野中学校3年・安達陽乃)

(道・道教委 2020-02-03付)

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