花川小など5者に栄誉 石狩局 管内教育実践表彰(道・道教委 2020-01-29付)
当別青春フットパス
石狩教育局は、令和元年度管内教育実践奨励表彰の受賞者・学校・団体を決定した。学校教育では、石狩市立花川小学校、恵庭市立恵明中学校、当別高校の東穂公洋教諭。社会教育では、江別市女性団体協議会と千歳市の大友一氏が受賞した。2月中旬から堀本厚局長が各学校などを訪問し、表彰状を贈呈する。受賞校・団体等の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=
【学校教育】
▼石狩市立花川小学校(高橋秀明校長、児童数278人)=「ふるさとを愛し、主体的に生きる、子どもの育成」
長年にわたり、「思いやりのある子」「学びつづける子」「たくましい子」を教育目標に掲げ、家庭や地域と連携しながら、特色ある教育活動の推進に努めている。
特に、平成24年度からは、学校力向上に関する総合実践事業実践指定校として、学校評価の結果に基づく、日常的、計画的な検証改善サイクルを進めながら、教育課程や指導方法の工夫改善を図るとともに、若手教員の専門性や指導力向上に向けたメンター研修を実施し、人材育成システムを確立するなど、大きな成果を上げている。
また、「学びを生かし自ら課題を追求する子の育成」を研究主題に掲げ、学習規律の徹底や基礎・基本の確実な習得、児童の習熟の状況に応じた習熟度別指導を効果的に実施するなど、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の実践は高く評価できる。
24年度学校力向上に関する総合実践事業実践指定校、令和元年度石狩市教育振興会学校課題研究発表会開催。
▼恵庭市立恵明中学校(北村安雄校長、生徒数706人)=「主体的に学び、適切に表現できる生徒の育成」
長年にわたり、「自ら考え、自ら学ぶ生徒」「進んで活動し、高めあう生徒」「生命を大切にし、思いやりのある生徒」を教育目標に掲げ、家庭や地域と連携しながら、特色ある教育活動の推進に努めている。
特に、平成30年度からは、学校力向上に関する総合実践事業実践指定校として、全教職員が参加するカリキュラム・マネジメント・ミーティングを通して、各調査結果の分析等による検証改善サイクルの確立を図るとともに、初任段階教員の指導力向上に向けたメンター研修を実施し、人材育成を推進するなど、大きな成果を上げている。
また、29年度からは、学校図書館活用促進事業実践指定校として、学校図書館を活用した授業実践や、司書や図書ボランティアと連携を図った読書啓発活動を実施するなど、生徒の読書習慣の形成に向けた実践は高く評価できる。
30年度学校力向上に関する総合実践事業実践指定校、文部科学省「子供の読書活動優秀実践校表彰」受賞。
▼東穂公洋(当別高校教諭)=「当別青春フットパスの企画・運営」
平成24年度に同校に着任し、当別町の豊かな自然、おいしい農作物など、地域資源の素晴らしさを地域住民に伝える事業「当別青春フットパス」を企画。26年度からボランティア局員やサポーターの生徒たちとともに運営している。
また、同校家政科食物調理コースと連携し、町内産および同校農場で生産した農作物を用いたランチを事業の中で提供するなど、地域に根ざした複数学科併置校の魅力を生かした実践を展開している。
前年度までに計21回の事業を実施し、延べ550人以上の地域住民が参加するなど、成果は広く地域に還元されるとともに、生徒の地域に貢献する能力と態度の育成に大きな成果を上げ、その実践は高く評価できる。
【社会教育】
▼江別市女性団体協議会(工藤多希子会長、会員数1万9900人)=「様々な活動を通して、地域づくりに貢献」
昭和27年の発足以来、67年にわたり、女性の自立と社会参加を目標とし、地域社会の福祉増進や青少年の健全育成など、地域課題の解決のための活動を積極的に行っている。
特に、支援を必要とする子どもたちにおもちゃで楽しく遊べる場を提供するおもちゃ図書館をボランティアで運営し、保護者が安心して集える場をつくるなど、地域コミュニティの醸成に貢献している。
また、社会教育委員には、団体から20年以上にわたって委員を選出するなど、市の各種審議会等に多数参加しており、地域づくりに貢献する活動は、他の社会教育団体の模範であり、高く評価できる。
▼大友一=「学びを生かし、心豊かな地域を育む生涯学習活動の推進」
昭和62年に父の助手として、老人クラブや公民館教室で手品を披露して以来、33年にわたり、千歳市や恵庭市の学校や福祉施設などでマジックショーを行い、多くの人々に、マジックの楽しさを広める生涯学習活動を実践している。
マジックショーは、千歳学出前講座の「一緒に手品を楽しんでみましょう」に登録され、毎年、同講座の市民編の実施回数上位3位以内に入る看板メニューとして人気の講座となっており、出前講座の定着とそれに伴う生涯学習の普及促進に大きく貢献している。
また、千歳学出前講座の市民編講師のほか、千歳市社会福祉協議会の名人芸に登録されるなど、活動が社会的に認められており、出前講座の実績は、平成18年度から125回以上で5200人以上が受講しており、その活動は、高く評価できる。
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江別市女性団体協議会
大友氏
(道・道教委 2020-01-29付)
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