いじめ問題等対策連絡協議会開く 情報モラルの指導充実 新年度の重点目標確認 石狩局
(道・道教委 2020-03-02付)

地域いじめ問題等対策連絡協議会
協議会構成員35人が出席した

 石狩教育局は2月17日、札幌市内の道第2水産ビルで管内地域いじめ問題等対策連絡協議会本年度第2回会議を開いた。関係者35人が出席。各関係機関におけるいじめや不登校の未然防止や早期発見・解決などに向けた取組内容について発表や協議を行った。新年度の重点目標として、不登校児童生徒への対応や情報モラルに関する指導の充実などに取り組むことを確認した。

 地域におけるいじめ・不登校などの生徒指導上の諸問題について、管内の関係機関が協議会において子どもの現状を把握するとともに、今後の取組について意見交換、協議を行い、学校や関係機関の取組に生かすことが目的。

 協議会では「Heart to Heart(心のつながり)プロジェクト」事業を展開。本年度の重点を①道いじめ防止基本方針に基づく組織的な取組の見直し・改善②不登校児童生徒への対応の充実③情報モラルに関する指導の充実―の3点としている。

 協議会会長を務める堀本厚局長があいさつ。各団体や学校、教委、教育局が力を合わせてプロジェクトを推進してきたことを振り返った上で、「個々の活動で完結するのではなく、関係機関と情報共有しながら取組を進めていくことが大切」と強調。きたんのない意見を求めた。

 続いて、義務教育指導班の関口祐太郎主任指導主事が本年度の重点にかかわる取組について報告。道教委・石狩教育局の取組を紹介するとともに、いじめ、不登校に関する調査結果などを示した。

 つぎに、プロジェクトの3つの重点に基づき、各機関から本年度の実践の成果や課題、今後の取組について発表。

 重点①にかかわって、当別町立当別中学校の中村伸次校長が管内小中学校長会の取組を紹介。管内の小・中学校各校が年度当初にいじめ防止基本方針の点検・見直しを行い、学校全体で共有して未然防止・早期発見に努めていることなどを報告した。

 重点②では、千歳市教委の片山学青少年課長が市教委の取組を発表。市の現状や取組の成果などを紹介した上で、今後も新たな不登校を生まない体制づくりや、不登校が長期化している児童生徒の社会的自立に向けた支援の充実を重点に取組を推進していることを説明した。

 重点③にかかわっては、札幌法務局人権擁護部の原田一雄第1課長が、通信事業各社と連携したスマホケータイ安全教室の開催などの取組について紹介した。

 協議では、いじめとネットトラブルの関係性にふれ、家庭とも連携した早期発見・早期対応の重要性などが指摘された。

 最後に、新年度のプロジェクトの重点について事務局が提案。本年度と同様、3つの重点に基づき、いじめや不登校、ネットトラブルの問題の未然防止に向けて関係機関が連携・協働した取組を推進していくことを申し合わせた。

(道・道教委 2020-03-02付)

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