月形小など6団体選出 管内教育実践表彰 空知局
(道・道教委 2020-03-03付)

 【岩見沢発】空知教育局は、令和元年度管内教育実践表彰の受賞者・学校・団体を決定した。学校教育では月形町立月形小学校など5団体、社会教育では、沼田ラジオ体操会が受賞した。 

 受賞者はつぎのとおり。 =敬称略=

【学校教育】

▼月形町立月形小学校(矢原雄平校長)=「保護者や地域・関係機関と連携した安全・安心な学校づくりの推進」

 「確かな学力」「豊かな人間性と健やかな体」「安全・安心な学校」を学校経営の重点課題として掲げ、地域や保護者から信頼される学校づくりに取り組み、成果を上げている。

 特に、確かな学力の育成では、主体的・対話的で深い学びの授業を通して児童の学力向上に成果を上げるとともに、学校安全計画をもとに、保護者と学校安全マップの作成、月形絆見守り隊による登下校の見守りパトロールなど、安全・安心な学校づくりの活動は、地域と学校の望ましい取組の構築として高く評価されている。

 また、地域や警察と連携した不審者対応避難訓練やスマホ教室は、児童の危機回避能力、安全意識を育成するとともに、保護者の関心を醸成することに寄与するなど、地域に開かれた学校づくりを推進している。

▼岩見沢市立光陵中学校(兼平晃成校長)=「コミュニティ・スクールの機能を生かした学校づくりの推進」

 「満足度日本一の学校の創造」をスローガンに、教えて考えさせる授業、考え、議論する道徳、ピア・サポートの実践を通して、生徒が次代を生きぬく力の育成に成果を上げている。

 特に、主体的・対話的で深い学びを目指した授業づくりとともに推進した「人とかかわり互いに認め合う」道徳の授業の全学級地域公開や研究会の開催が空知管内はもとより全道の道徳教育をけん引する取組として高く評価されている。

 また、平成29年のコミュニティ・スクール創設後は、地域文化祭や地域防災訓練を開催するとともに、学校評価を積極的に活用した改善を行い、地域からも信頼され、魅力ある学校づくりを推進している。

▼美唄尚栄高校(福西一成校長)=「地域と連携し、生徒の主体的な取組を生かした教育実践の推進」

 美唄尚栄高校ジャンプアッププロジェクトを中核とした教育活動を全校で推進し、地域の産業の理解と積極的な情報発信を通して、3年間を見通したキャリア教育の推進と生徒の確かな学力の育成に成果を上げている。

 特に、教育相談や一人ひとりに応じた学習活動を推進し、身に付けさせたい15の資質・能力を明示するとともに、農業・工業・商業・家庭科の教科クラブ等によるキャリア教育の推進は、自己実現、進路実現を促す取組として高く評価されている。

 また、市内小・中学校、特別支援学校との連携や、大学との連携授業、美唄市や市内企業による出前授業の実施など、生徒の学びの場を広げ、地域社会とともにある学校づくりを推進している。

▼三笠高校(遠藤直樹校長)=「食物調理科としての特性を生かした教育の充実による生徒の多様な活動の推進」

 北海道で唯一の食物調理科単科高校として、開校から8年、食の道を志す生徒の目標として、明確な教育内容によって、調理・製菓を通しての全人教育と食のスペシャリストの育成に成果を上げている。

 特に、平成30年7月、授業や部活動を通して、知識・技術だけでなく、生徒の主体性と人間性を高める教育実践の場として高校生レストランを創設し、生徒の夢の実現とともに、地域振興にも当たる教育活動として高く評価されている。

 また、地域農家との交流、農業科・高等養護学校とのコラボレーションなど、社会に開かれた教育課程の創造を推進している。

▼岩見沢高等養護学校(鎌田典子校長)=「高校との連携を重視したインクルーシブ教育システムの構築の推進」

 授業や行事等において、生徒が主体的に社会参加するために必要な資質・能力の育成を目指し、同年齢の生徒との生徒会交流やスポーツ交流などの協働での実践活動で成果を上げている。

 特に、各高校生徒会とともに障がい種の違いや有無にかかわらず取り組めるスポーツ交流や、東日本大震災の復興支援として高校生プロジェクトでの物産品の販売などは、社会が抱える課題に目を向ける態度と心を培う教育活動として高く評価されている。

 また、生徒が主体的に社会参加できるようにするための資質・能力を推進するとともに、積極的に地域に情報発信するなど、社会に開かれた教育課程の創造を推進している。

【社会教育】

▼沼田ラジオ体操会=「ラジオ体操を通した、町民の健康づくりと仲間づくりの推進」

 平成2年に発足して以来30年間にわたって、5月から10月までの期間、朝のラジオ体操を通して、町民の健康増進に積極的な役割を果たすとともに、地域住民の交流活動に寄与している。

 特に、おはようラジオ体操は年間延べ8000人以上が参加し、地域の行事として定着するとともに、体操会場までのウォーキングなど、運動を通して、幼児から高齢者までが交流する場となり、地域住民のつながりづくりとして高く評価されている。

 また、この数年は保健福祉課の健康づくり事業や教育委員会の体操振興事業をラジオ体操と連動して催すなど、町行事の円滑な推進にも一役買っており、町民にとってなくてはならない活動となっている。

(道・道教委 2020-03-03付)

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