教育長部会、校長会と意見交換　学力向上へ３者一体で　検証協議会を初開催　オホーツク局

（道・道教委 2020-03-04付）

　【網走発】オホーツク教育局は２月中旬、オホーツク合同庁舎で管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を！」検証協議会を初開催した。管内教育委員会協議会教育長部会、管内小中学校長会の各代表者、教育局の担当者などが出席し、管内小・中・義務教育学校の学力向上に向けた取組の充実に向けて意見交換した。

　「オールオホーツクで学力向上を！」は、全国学力・学習状況調査結果が全国を下回る状況を受け、管内すべての小・中・義務教育学校が主体的に授業改善を図ることを目的に、管内教育委員会協議会教育長部会、管内小中学校長会、教育局の３者で平成２８年度から取り組んでいる。

　①学習環境の充実・学習過程の確立・指導方法の改善・家庭との連携の４つの取組について重点化を図った組織的・計画的な授業改善②ほっかいどうチャレンジテストの効果的な活用―の２点を柱としている。

　本年度、事業のより一層の推進を図るため実施要項を改正。４つの取組の推進計画と取組評価をロードマップに一本化した。また、教育局指導主事の学校教育指導などで、ロードマップに基づき進ちょく状況や改善の方向性等について協議するなど、各学校の組織的な取組やＰＤＣＡサイクルの確立を目指すこととしている。

　その実施状況について検証し、今後の取組の充実につなげるため、平成２８年度の事業開始以来初めて３者での協議の場が設けられた。

　伊賀治康局長は開会あいさつで、各学校での取組状況について「取組が学校全体のものになっていない」「取組状況に学校間で格差がある」といった課題がみられることを指摘。

　協議会を通して、「皆さんから意見をいただき、取組をさらに見直し、各学校での検証改善サイクルの確立をより一層進めていきたい」との考えを示した。

　協議に移り、課題の要因、今後の方向性などについて出席者で活発に意見を交わした。

　３者は今後、各学校での主体的な取組をより一層推進することとし、各学校で柔軟に活用できるようロードマップの改善などを図る方針だ。

(道・道教委 2020-03-04付)