全国体力調査北海道版結果 各管内状況 No.4 胆振
(道・道教委 2020-03-05付)

連載4・各管内体力テスト胆振・小中
体力合計点 全国との差の推移・胆振(クリックすると拡大表示されます)

◆分析 小学校

【学校数75校、児童数3011人】

▼実技

 体力合計点は全国と比較して、男子が0・65ポイント、女子が0・84ポイント高い。

 種目別に全国を上回ったのは、男女いずれも6種目。

 体力合計点の高い順にA~Eの5段階で評価した総合評価をみると、AB―DEの値は、全国と比較して、男子が6・1ポイント、女子が6・2ポイント高い。

▼質問紙(学校・児童)

 「授業等の工夫・改善を行った(行う予定である)」と回答した学校の割合は、全国と比較して12・8ポイント高い。

 「授業の冒頭で、その授業の目標を児童に示す活動をすべての学年・学級で取り入れている」と回答した学校の割合は、全国と比較して38ポイント高い。

 「授業の最後に、その授業で学習したことを振り返る活動をすべての学年・学級で取り入れている」と回答した学校の割合は、全国と比較して40・7ポイント高い。

 「体育の授業は楽しい」と回答した児童の割合は、全国と比較して、男子が3ポイント、女子が3・5ポイント高い。

◆分析 中学校

【学校数44校、生徒数2831人】

▼実技

 体力合計点は全国と比較して、男子が1・81ポイント、女子が4ポイント低く、課題である。

 種目別に全国を上回ったのは、男子が1種目。

 AB―DEの値は全国と比較して、男子が13・7ポイント、女子が21・8ポイント低く、課題である。

▼質問紙(学校・生徒)

 「授業等の工夫・改善を行った(行う予定である)」と回答した学校の割合は、全国と比較して7・7ポイント高い。

 「授業では、生徒同士で話し合う活動をすべての学年で取り入れている」と回答した学校の割合は、全国と比較して16・5ポイント高い。

 「授業以外で、すべての生徒の体力・運動能力の向上にかかる取組をすべての学年で行った」と回答した学校の割合は、全国と比較して28ポイント高い。

 「体育の授業は楽しい」と回答した生徒の割合は、全国と比較して、男子が7・1ポイント、女子が1・1ポイント高い。

◆改善の方向性

 小学校では、全国と比較して、学習したことを振り返る活動を取り入れている学校の割合は高いが、振り返る活動を行っていると回答した児童の割合は低く、意識の差がみられることから、授業の最後にできたことを友達同士で振り返るなど、児童が本時を振り返り、成長を実感しつぎの目標をもてる活動の質の向上を図る必要がある。

 授業では、友達同士やチームの中で話し合う活動を行っていると回答した児童の割合は、全国と比較して男子は2・8ポイント、女子は2・1ポイント低いため、チームの作戦会議や互いの動きを確認し合う場を設定するなど、体育授業の中に話し合う活動を取り入れる必要がある。

 中学校では、全国と比較して、学習したことを振り返る活動を取り入れている学校の割合は高いが、振り返る活動を行っていると回答した生徒の割合は低く、意識の差がみられることから、授業の最後にできたことを友達同士で振り返るなど、生徒が本時を振り返り、成長を実感しつぎの目標をもてる活動の質の向上を図る必要がある。

 「中学校を卒業したあと、授業以外でも自主的に運動やスポーツをする時間をもちたいと思う」と回答した生徒の割合は、全国と比較して、男子は、4・4ポイント、女子は12・7ポイント低いことから、体力や技能の程度にかかわらず、運動の多様な楽しみ方を共有したり、健康・安全に関する指導の充実を図ったりする必要がある。

(道・道教委 2020-03-05付)

その他の記事( 道・道教委)

全国体力調査北海道版結果 各管内状況 No.6 渡島

連載6・各管内体力テスト渡島・小中 ◆分析 小学校 【学校数88校、児童数2802人】 ▼実技  体力合計点は、全国と比較して、男子が0・05ポイント、女子が0・38ポイント高い。  種目別に全国を上回ったのは、男子が...

(2020-03-09)  全て読む

全国体力調査北海道版結果 各管内状況 No.5 日高

連載5・各管内体力テスト日高・小中 ◆分析 小学校 【学校数27校、児童数510人】 ▼実技  体力合計点は、全国と比較して、男子が1・09ポイント、女子が0・72ポイント低く、課題である。  種目別に全国を上回ったの...

(2020-03-06)  全て読む

第27期道産業教育審議会が建議提出 生徒の課題解決力育成を つながり保ち地域担う人に

 第27期道産業教育審議会(岡部善平会長)は2日、第27期建議「これからの本道産業教育の充実方策について」を道教委に提出した。事前調査から得られた課題を「産業界との連携」「大学等との連携」「...

(2020-03-06)  全て読む

オホーツク局が学習教材作成 臨時休業等で活用を HPに学習サポート問題も

 【網走発】オホーツク教育局は、学習教材「つくつく身にツクん」を作成した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各学校の臨時休業への対応として、ホームページ内に学習サポート問題とともに掲載。児童...

(2020-03-05)  全て読む

1日防災学校実施予定 2年度大幅増143市町村 校数は4倍 道教委まとめ

 道教委は、令和2年度1日防災学校の実施予定市町村・学校数をまとめた。3月4日現在で、市町村数は本年度と比べ2・6倍の143市町村、学校数は4倍となる323校。防災教育のニーズの高まりを受け...

(2020-03-05)  全て読む

小規模校の教育でアンケート 道研 求められる授業力 遠隔研修 8割以上未参加

 道立教育研究所は、文部科学省指定「少子化・人口減少社会に対応した活力ある学校教育推進事業」に関するアンケート結果をまとめた。へき地・小規模校の教員に求められる資質・能力について管理職・教員...

(2020-03-04)  全て読む

教育長部会、校長会と意見交換 学力向上へ3者一体で 検証協議会を初開催 オホーツク局

 【網走発】オホーツク教育局は2月中旬、オホーツク合同庁舎で管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を!」検証協議会を初開催した。管内教育委員会協議会教育長部会、管内小中学校長会の各...

(2020-03-04)  全て読む

道教委 アクション・プラン見直し案 業務上限時間を追記 年休取得促進など示す

 道教委は、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」見直し案をまとめ、2月下旬の道議会文教委員会で示した。給特法条例改正を踏まえ、業務を行う上限時間の原則を追記。終業から始業までに...

(2020-03-04)  全て読む

全国体力調査北海道版結果 各管内状況 No.3 後志

体力合計点全国との差の推移・後志 ◆分析 小学校 【学校数58校、児童数1371人】 ▼実技  体力合計点は、全国と比較して、女子が0・19ポイント高いが、男子が0・12ポイント低く、課題である。  種目別に全国を上...

(2020-03-04)  全て読む

総額3636万円 未来人財応援など 道の総合教育関係予算案

 道は、2月27日開会の1定道議会に、総額3636万円の令和2年度総合教育関係予算案を提案した。前年度肉付補正後比22・4%の増。  道未来人財応援事業費に2623万円を措置したほか、道い...

(2020-03-03)  全て読む