道研がプロジェクト研究等報告会 本質に正対 問い続けて 北村所長 ICT活用を期待(道・道教委 2020-03-19付)
所員は各執務室のモニターなどで発表を視聴した
道立教育研究所は16日、同所でプロジェクト研究等報告会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大講義室から各執務室に配信。高校における総合的な探究の時間やカリキュラム・マネジメント、小学校におけるプログラミング教育などに関する6つの研究の成果を報告するとともに、新年度に全所を挙げて取り組む“未来の教育”の在り方に関する研究の内容などを確認した。
各部・センターが取り組むプロジェクト研究・テーマ研究について所員に報告し、成果や課題を共有するとともに、関係機関等の教育活動および同所における研修・研究の推進に資することが目的。例年、大講義室に所員が集合して開催していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため形態を変えて実施した。
運営・発表に携わる所員数人が大講義室で、報告する様子を各執務室に配信。ほかの所員は、個人の執務用パソコンなどでダウンロードした発表資料を閲覧しながら、執務室に設置されたスクリーンなどで発表を視聴した。
開会式のあと、4つのプロジェクト研究、2つのテーマ研究についてそれぞれ担当者が報告。
プロジェクト研究では、研究・相談部の沖野高志主査が「高校における総合的な探究の時間の推進に関する調査研究」について、企画・相談部の竹見純主査が「教育活動の質の向上を図るカリキュラム・マネジメントに関する研究」について、企画・研修部の山寺潤主任研究研修主事が「小学校におけるプログラミング教育に関する指導計画および教材」について、企画・研修部の井田昌之主査が「少子化・人口減少社会に対応した活力ある学校教育推進事業(へき地・小規模校における教職員研修の充実)」について、研究の目的や内容、成果などを説明した。
テーマ研究では、附属情報処理教育センターの阿部敏幸主査が「新学習指導要領に対応した情報活用能力の育成にかかる指導方法および環境整備に関する調査研究」について紹介。附属理科教育センターの柳本高秀主査と村上俊樹主任研究研修主事が「学校種間連携による理科の系統的な学習プログラムの研究」について報告した。
発表後、個人端末でQRコードを読み取り、アンケートフォームに質問・意見を入力。寄せられた声をもとに、発表者がリアルタイムで回答した。
各研究の報告のあと、坪川泰嗣研究・相談部長が令和2年度のプロジェクト研究について説明。2年度は「“未来の教育”の在り方に関する研究」に一本化し、4つの研究グループに分かれて全所を挙げて取り組んでいくことを確認した。
最後に、北村善春所長が講評。報告会の実施形態を振り返り、研修等における一層のICT活用を期待するとともに、「研究や業務が本質に正対しているか、常に問い続けてほしい」などと呼びかけた。
(道・道教委 2020-03-19付)
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