全国体力調査北海道版結果　各管内状況　Ｎｏ．１４　根室

（道・道教委 2020-03-19付）

体力合計点　全国との差の推移・根室（クリックすると拡大表示されます）

◆分析　小学校

【学校数２５校、児童数６４０人】

▼実技

　体力合計点は、全国と比較して、女子が０・４６ポイント高いが、男子が０・５０ポイント低く、課題である。

　種目別に全国を上回ったのは、男子が５種目、女子が６種目。

　体力合計点の高い順にＡ～Ｅの５段階で評価した総合評価をみるとＡＢ―ＤＥの値は、全国と比較して、女子が３・６ポイント高いが、男子が１１・７ポイント低く、課題である。

▼質問紙（学校・児童）

　「体育の授業は楽しい」と回答した児童の割合は、男子が７８・４％で、全国と比べて４・６ポイント高い。女子は５８・５％で、全国と比べて１・７ポイント低い。

　「運動やスポーツをすることは好き」と回答した児童の割合は、男子が７２・３％で、全国と比べて１・１ポイント高い。女子は５６・７％で、全国と比べて１・２ポイント高い。

　「授業以外で、すべての児童の体力・運動能力の向上にかかる取組を行った」と回答した学校の割合は１００％で、全国より１５・３ポイント高い。

◆分析　中学校

【学校数２１校、生徒数６１３人】

▼実技

　体力合計点は、全国と比較して、男子が１・２４ポイント、女子が３・８９ポイント低く、課題である。種目別に全国を上回ったのは、男子が２種目。

　ＡＢ―ＤＥの値は、全国と比較して、男子が８・５ポイント、女子が２４・９ポイント低く、課題である。

▼質問紙（学校・生徒）

　「保健体育の授業は楽しい」と回答した生徒の割合は、男子が６０・９％で、全国と比べて８・１ポイント高い。女子は４８・５％で、７・８ポイント高い。

　「運動やスポーツをすることは好き」と回答した生徒の割合は、男子が６８・８％で、全国と比べて５・９ポイント高い。女子は５３・１％で、全国より６・２ポイント高い。

　「授業以外ですべての生徒の体力・運動能力の向上にかかる取組をすべての学年で行った」と回答した学校の割合は８５・７％で、全国より２９・６ポイント高い。

◆改善の方向性

　全国体力・運動能力、運動習慣等調査や新体力テストを年間複数回実施したり、児童生徒と教員による授業評価を定期的に実施したりするなど、体力や運動能力の向上に向けた検証改善サイクルの充実を図る。

　ＤＥ層の児童生徒の「運動に対する困り感」を改善するため、小学校体育専科教員、中学校保健体育専科教員の実践を紹介したり、当該教員を活用した研修会を実施したりするなど、体育授業の改善や日常的に運動できる環境の整備を図る。

　家庭や地域における運動習慣の確立に向け、根室地方ＰＴＡ連合会や管内社会教育団体などと本調査の結果を共有し、具体の取組などを検討する機会を設定する。（連載終わり）

(道・道教委 2020-03-19付)