後志局が積丹町教頭会と遠隔会議　学習規律徹底など説明　櫻井局長　活用の場を広げ

（道・道教委 2020-03-17付）

神守義務教育指導監は、成果の共有などを求めた

　【小樽発】後志教育局は２月中旬、Ｗｅｂ会議ソフトを活用し、積丹町教頭会と遠隔会議を行った。初の試みで、神守一志義務教育指導監が学習規律の徹底など学校全体で統一して取り組むべき事例を説明した。櫻井康雄局長は「試行的に実施したが、実際に出向いて行う説明や助言とほぼ同様の効果がみられた。今後、様々な会議や研修などでも、遠隔による実施を広げていきたい」と話している。

　後志局は、義務教育指導監が管内各市町村の教頭会などを訪問し、前年度作成した『学校全体の取組事例～後志管内・小中学校のすべての子どもに資質・能力を育成するために』を説明し、授業づくり等について助言を行っている。

　２月中旬にはＷｅｂ会議ソフトを活用し、後志局と積丹町の美国小学校を結び遠隔会議を実施。積丹町教頭会の会員４人に神守義務教育指導監が説明し、各教頭との質疑応答形式で会議を進めた。

　神守義務教育指導監が「学校全体の取組事例」について説明。

「子どもたちに必要な資質・能力を身に付けていくためには、学習規律の徹底や授業展開の一定程度の統一、温かい学校づくりなどの学校全体の取組が大切」と強調した。

　一方、取組がスタートし徹底しただけでは、やがて風化してしまうことを憂慮。「子どもたちの肯定的な声など、小さな成果を全教職員で共有しながら前に進めるマネジメントを進めてほしい」と求めた。

　また、町全体での取組についてもふれ、「町内の各学校の学習規律や授業改善で大事にしていることを写真で並べて見える化し、町内の全教職員に配布し、全員が町の子どもを育てることに責任をもつ意識を高めることが重要」と助言した。

　参加した教頭は「町としての取組を教頭がリーダーシップを発揮して進めたい」と話し、遠隔会議についても「この方法が軌道に乗れば、教育局と顔が見える形で、移動時間がなく、簡単に相談や協議ができる」と期待していた。

　後志局の櫻井局長は「今回、積丹町と遠隔で試行的に実施したが、実際に出向いて行う説明や助言とほぼ同様の効果がみられたことから、今後、教育局が行う様々な会議や研修などでも、遠隔による実施を広げていきたい」と話している。

(道・道教委 2020-03-17付)