専門高校フューチャープロジェクト―道教委　最先端の知識と技術を　農業・工業各１校指定

（道・道教委 2020-04-08付）

　道教委は本年度から３ヵ年計画で、実践的職業教育推進事業「専門高校フューチャープロジェクト」に取り組む。農業科設置校、工業科設置校から各１校の道立学校を指定。農業・工業にかかわる最先端の知識・技術を身に付けることができるよう、大学や企業などと連携した講義や実習等を教育課程に位置付けるための実践研究を進める。また、スマート農業の推進など、地域産業の課題解決に生徒が協働して取り組むことを通して、身に付けた知識や技能を社会で活用するための資質・能力を育成する。

　専門高校フューチャープロジェクトは、将来の本道産業を支える人材を育成するため、農業高校と工業高校が大学や企業などと連携し、地域産業の課題解決に必要な資質・能力を育成するための実践研究を進めるもの。

　成果を全道に広く普及することで、本道における実践的な職業教育の充実を図る。

　研究指定期間は令和２年度から４年度まで３年間。農業科設置校、工業科設置校から各１校の道立高校を指定する。

　研究指定校は、実践研究の効果的な推進を図るため、事業の実施上の連絡調整等を行う指定校連絡調整会議を開催するほか、連携機関などと必要な情報を共有するためのクラウド利用について、情報セキュリティポリシーを定めて運用する。

　また、実践研究が全体的・計画的な取組となるよう、効果的な校内推進体制を構築する。

　このほか、全道の高校の参考となるよう、学校ホームページなどを活用するほか、専用のＳＮＳを開設するなど、実践研究の取組状況や成果等について積極的に情報発信を行う。

　各年度においては、教育活動にかかわる研究会等を開き実践研究発表を行うほか、生徒による実践研究の成果発表会を開催。生徒間の相互交流を通して、取組の推進を図り、広く道民に対して事業への理解が促進されるよう努める。

　道教委は、各年次の初めと終わりに年度の重点目標や計画の確認、実践研究の成果と課題等について検証するほか、専門的な見地から研究指定校に指導助言を行うため、専門高校ＮＥＸＴ人材育成協議会を開催する。

(道・道教委 2020-04-08付)