2020年度事業実施計画 特別展4本など開催 25日からブルーナ作品を 旭川美術館
(道・道教委 2020-04-09付)

 【旭川発】道立旭川美術館の2020年度事業の実施計画がまとまった。本年度は特別展、常設展それぞれ4本の展覧会を予定している。

 25日からは、誕生65周年を迎える“ミッフィー”の生みの親であり、絵本作家として知られるディック・ブルーナの作品を紹介する特別展「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」を開催する。

 また、常設展は4日から前倒し開催中の「Amazing Woodcrafts 椅子と箱の世界」を皮切りに、展覧会がスタートする。

 なお、13日から24日までは展示替えのため休館となる。

 開催予定の展覧会の概要はつぎのとおり。

【特別展】

▼美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方

▽期間=25日~6月28日

▽内容

 ことし誕生65周年を迎える「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親であり、絵本作家、グラフィック・デザイナーとして知られるディック・ブルーナ。

 同展では『うさこちゃんびじゅつかんへいく』の絵本の内容に沿って、同館所蔵の絵や彫刻を見ることができるほか、ブルーナのデザインや絵本の作品を紹介。「作ってみよう」のコーナーでは、ブルーナの絵本のつくり方を体験できる。

▽観覧料=一般1100円、高大生600円、中学生300円、小学生以下無料(要保護者同伴)

▼国立美術館巡回展・京都国立近代美術館所蔵品展 京の美術―洋画、日本画、工芸

▽期間=7月11日~8月30日

▽内容

 京都国立近代美術館の所蔵品の中から、京都ゆかりの作家たちの洋画、日本画、工芸の名品約80点を展示。多様に展開した京都の美術の魅力に迫る。

▽観覧料=一般1000円、高大生600円、小中生300円

▼北の水彩

▽期間=9月12日~11月1日

▽内容

 旭川を代表する水彩画家・佐藤進を中心に、明治から現代まで、水彩画の魅力を北海道の歴史や美術の流れと併せて紹介する。

▽観覧料=一般800円、高大生500円、小中生300円

▼「木」と「遊び」美術館

▽期間=2021年1月9日~3月31日

▽内容

 同館のコレクションの柱の一つが「木の造形」。1987年に開催された「はこで考える-あそびの木箱,87」の出品作品をはじめ、「遊び」をテーマとする楽しい木の作品を収蔵してきた。こうした作品を紹介するとともに、森の美術館「木夢」(西興部村)の木のおもちゃで実際に遊ぶことができるコーナーを設ける。

▽観覧料=一般800円、高大生500円、小中生300円

【常設展】

▼Amazing Woodcrafts 椅子と箱の世界

▽期間=4日~12日、25日~6月28日

▽内容

 同館が誇る多様な木の造形の中から、驚くような創意と工夫が凝らされた椅子と箱の名品を紹介する。

▼旭川ゆかりのアーティスト

▽期間=7月11日~8月30日

▽内容

 旭川で生まれ育った、あるいは現在旭川を拠点に活躍する作家の絵画や彫刻作品を紹介する。

▼旭美・この一点―黒田辰秋《神代欅彫文飾棚》

▽期間=9月12日~11月1日

▽内容

 同館を代表する所蔵作品の一つ、黒田辰秋「神代欅彫文飾棚」(1974年)は作家が自宅で愛用していたという逸品。同作を制作した重要無形文化財保持者の黒田辰秋(1904―1982年)が参加した民藝運動について紹介するとともに、その影響を受けた工芸作品を展示する。

▼荒井善則展 無意識が世界を版にする

▽期間=2021年1月9日~3月31日

▽内容

 1970年代から旭川を拠点に活動してきた現代美術家・荒井善則。その中心的な仕事である版画作品の世界を、同館が新たに収蔵した作品とともに紹介する。

※常設展の観覧料

 一般260円、高大生150円。中学生以下と65歳以上および障害者手帳所持者など無料。高校生(高専・専修・各種専門学校で高校3年生相当以下を含む)は土曜日・こどもの日無料。道みんの日(7月17日)、開館記念日(7月24日)、11月1~7日(芸術週間)は無料。

(道・道教委 2020-04-09付)

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