授業動画配信でも支援　９教科を分かりやすく　本別高が遠隔授業

（コロナウイルス関連 2020-05-19付）

フリップやカードなどで工夫し、生徒たちに提示した

　【帯広発】本別高校（近藤浩文校長）は、ビデオ会議アプリＺｏｏｍを活用した遠隔授業に取り組んだ。４月３０日から遠隔によるホームルームを実施した上で、今月１１日から３日間、１コマ当たり２０分から４０分の授業を展開。教科は国語・社会・数学・英語・情報など９教科にわたり、各担当教諭は板書をホワイトボードにまとめたり、指示用のカードを使ったりするなど、分かりやすい授業づくりに努めた。

　４月２７日から続く道立学校の臨時休業を受け、生徒たちへの独自の家庭学習支援として取り組んだ。同校では動画配信サイトを活用した授業動画の生徒限定配信と、ビデオ会議アプリを活用した遠隔授業の２本立てで生徒を支援している。

　遠隔授業や授業動画配信に当たって、生徒側の端末に家庭用や個人用のスマートフォンやタブレットを活用。生徒に向けた限定的な配信とするために、メールでＩＤやパスワードを一斉送信した。

　授業動画の映像配信では、数学科の授業動画を７０本程度配信。内容として、タブレット上に示された数式を手書き入力による解法を示しながら、音声で解説する形とした。

　遠隔授業では、３０日からビデオ会議アプリを使ったホームルームを実施。１１日から３日間にわたって、９科目の授業を展開。授業内容は各担当教諭が企画し、課題の範囲の連絡や教科書内容の解説などで１コマ当たり１０分から４０分とした。

　英語の授業においてはビデオ会議アプリを通じて、カードを使って生徒に英単語を暗唱させ、発音などを指導した。また、社会科などでは、授業内容を事前にホワイトボードにまとめ、ビデオ会議アプリの小さな画面でも見やすくし、生徒たちに板書代わりに提示。各教諭が工夫しながら授業を展開した。

　遠隔授業の実施に際して、各教諭が空き教室で授業を行うなど、職員室内の密接を避けて実施した。

(コロナウイルス関連 2020-05-19付)