道教委　第２回代表高校長研究協議会　授業時数確保　工夫必要　学校と行政が一体で　山本局長

（道・道教委 2020-06-16付）

　道教委は１２日、道庁別館と各高校などをオンラインでつなぎ、令和２年度第２回全道代表高校長研究協議会を開いた。道立高校長４５人が参加。席上、山本純史学校教育局指導担当局長は、新型コロナウイルス感染症の影響で、授業時数の確保や進路指導の充実などが問題となっていることにふれ、今後、一層学校と行政が一体となって取り組んでいく必要性を示した。

　研究協議会は、各管内の代表高校長などが本道の高校教育にかかわる教育行政上の課題等について研究協議を行い、学校運営全般の改善・充実に資することがねらい。

　新型コロナウイルス感染防止のため、道庁別館と各高校、教育局などを遠隔会議システムでつないで開催した。

　開会に当たり、山本学校教育局指導担当局長があいさつに立ち、新型コロナウイルス問題に関し、学校運営上の最大の課題として「授業や行事ができなかった期間のリカバリーをどのように工夫していくか」とし、「今後、道内の各校において、授業の回復に向けた措置を講じ、特に３年生にとって高校生活の大切な思い出となる行事をどのように設定するかなど、非常にタイトなスケジュールの中で、いろいろと考えなければならない」と指摘した。

　生徒の就職については「新型コロナウイルスの影響で多くの企業の業績が悪化する中、各社の採用動向が例年と大きく変化することが考えられる」とし、生徒の進路について、あらためてきめ細かな指導を行う必要性を示した。

　道教委として「これまでの対応を踏まえつつ、方策を検討したり、各高校からの相談に応えたりするなど、学校と行政が一体となって取り組んでいく」と強調した。

　このあと、「教育行政上の課題について」をテーマに各課等の担当者が所管事項を説明した。

(道・道教委 2020-06-16付)