道教委 働き方改革の取組状況 地域との協力で負担軽減 小規模小・中で顕著な成果(道・道教委 2020-06-12付)
道教委は、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」の令和元年度学校規模別取組状況をまとめた。小規模校では、小学校の7割、中学校の6割が学校行事の準備・運営で地域人材の協力などを得て負担軽減を図っている。児童生徒がかかわる地域行事などに教員を従事する割合は、小・中学校ともに8割。地域からの協力を得る環境が整っている一方、教員が地域行事に協力している割合も高いことから、道教委では、小規模校において、働き方改革を認識しつつ、地域住民との関連を考えていく必要性を示している。
調査は、アクション・プランに掲げる取組状況の効果・課題を分析・検証し、改善を検討するために前年度実施。小学校は小規模(6学級以下)、中規模(7~12学級)、大規模(13学級以上)、中学校は小規模(3学級以下)、中規模(4~9学級)、大規模(10学級以上)に分類し集計した。
調査結果をみると、学校行事等の準備・運営について、地域人材の協力を得たり、外部委託を図ったりするなど、負担軽減を図っている小・中学校は、小・中・大規模校の平均で63・1%。特に、小規模校は、小学校70・5%、中学校64・5%と全道平均を上回った。
学校行事等について、地域行事との合同開催などを進めている小・中学校は、全道平均で29・5%なのに対し、小規模校は、小学校45・7%、中学校32・9%となった。
祭りやPTA行事を含む児童生徒がかかわる地域行事、少年団活動などに小・中学校の教員が従事するケースは、全道平均で77・3%と高い割合を示した。特に、小学校は、小規模校81・3%、中規模校81・1%、大規模校84・0%と学校規模にかかわらず、全道平均を上回った。
小規模校では、地域からの協力を得る環境が整っている一方、教員が地域行事に協力している割合も高い傾向にあることから、道教委では、働き方改革を認識しつつ、地域住民との関連性を考える必要があると分析している。
コミュニティ・スクールについては、51・5%の小・中学校で導入。小規模校は、小学校56・5%、中学校58・4%と全道平均を上回った。
(道・道教委 2020-06-12付)
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