道教委 3年度公立高入選 46校で学校裁量問題 静農と美幌 道外から出願可に(道・道教委 2020-06-15付)
道教委は12日、令和3年度公立高校入学者選抜における学校裁量の実施予定および推薦入学者選抜における普通科推薦要件を発表した。3年度で最後の実施となる学校裁量問題は、前年度と同数の46校56学科で実施する予定。推薦入学選抜は、156校274学科で実施する。道外から出願できる学校・学科については、静内農業高校、美幌高校で新たに実施する予定だ。
道内の公立高校は、基本的に道教委が定める実施要項に基づき入学者選抜を実施している。ただし、3年度入学者選抜では、札幌市立、知内町立、岩見沢市立、奥尻町立、音威子府村立、三笠市立、大空町立の高校で、道教委選抜実施要項によらず、市町村独自の要項に沿って行う。
3年度に一般入学者選抜(学力検査)の実施を予定している学校・学科(コース)数は、市町村立高校を含め212校336学科。伊達と伊達緑丘の統合、南幌の募集停止、中標津の学科転換などによって、前年度より2校3学科減となった。
平成21年度の入学者選抜から導入され、3年度で最後となる学校裁量問題は、46校56学科が実施する予定。
傾斜配点は、前年度と同じ11校11学科、実技は、3校3学科で実施、作文は1校1学科。
全員面接は、2校3学科減の165校278学科で実施する予定。
複数尺度による選抜の比率をみると、「学力検査の成績を重視する」項目で、新たに「学力10対評定ゼロ」とするのが伊達市内新設校、「学力9対評定1」とするのが室蘭清水丘と釧路東、「学力8対評定2」が大空、「学力6対評定4」が北広島西と市立札幌藻岩。「個人調査書の評定を重視する」項目で、新たに伊達市内新設校と大空が「評定10対学力ゼロ」、北広島西が「評定8対学力2」、旭川商業が「評定6対学力4」とした。
推薦入学選抜は、伊達市内新設校、鵡川、奥尻、大空の新規4校を含む156校274学科で予定。このうち、普通科は、89校93学科で行う。
面接以外では、英語の聞き取りテストが1校1学科減の4校5学科、英語による問答が、2校3学科減の11校12学科。
実技は前年度と同数の3校3学科、作文は2校2学科減の36校58学科、自己アピール文の提出は4校5学科増の104校147学科で実施を予定している。
道外から出願できる学校・学科は、21校33学科。静内農業食品科学科、美幌地域資源応用科で新たに実施する。道教委では、今後、道外から出願できる学校・学科についてリーフレットを作成し、ホームページなどに掲載するなどして周知していく。
なお、3年度公立高校入学者選抜は、推薦入学面接が3年2月10日、学力検査が3月3日、合格発表が3月16日に行われる。
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